みなさんこんにちは!旅狼かいとです。
今回ご紹介するアニメは、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』です!
京都アニメーションが描くあまりに美しい世界と、“心がない“ヒロイン「ヴァイオレット」が「手紙」を通じて成長する物語で話題となったアニメ。
特に第10話は、「ヴァイオレットって誰だか知らないけどめちゃくちゃ泣ける」と言われるくらいで、、
各話各話が涙なしでは見られない物語なのです…!!
2021年の劇場版の公開をもって完結を迎えたアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。
このブログでは、そんなヴァイオレット・エヴァーガーデンの魅力を余すところなくお伝えしていこうと思います!!
サムネ画像先:シネマトゥデイ
〜もくじ〜
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』の原作は??

まず、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』はアニメオリジナルの作品ではありません。
原作は、暁佳奈先生によって描かれた4冊の小説になります。
上・下巻の二冊に外伝が一冊、そして、「エバー・アフター」と題された下巻から続く完結編。
出版はKAエスマ文庫(京都アニメーション)で、第5回京都アニメーション大賞の大賞受賞作であり、現在までで唯一の大賞受賞作となっています。
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のあらすじ

お次に、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のあらすじをご紹介します!
舞台は、西欧風の土地。
時代は、大陸を分断する大きな大戦が終結して間もない頃から始まります。
主人公でありヒロインの少女「ヴァイオレット」は、この大戦の際、軍事大国であり大陸有数の巨大国家であるライデンシャフトリヒという国の軍隊に所属していました。
しかし、所属、とは名ばかりで、ヴァイオレットは孤児として拾われた後、その戦闘力を買われて、感情を持たず、ただ戦うために命令を遂行する「道具」として生きていました。
そんなヴァイオレットを、「道具」として扱いながらも「人」として接し、世話をしていたのが、上官であり親代わりでもあった「ギルベルト・ブーゲンビリア」でした。
ヴァイオレットにとってギルベルトは生きる意味そのものとなっていました。
二人の隊は大戦において多くの戦闘を勝ち抜くものの、大戦の趨勢を握ることとなった最後の戦闘において、ギルベルトとヴァイオレットは重傷を負ってしまいます。
この時、自分の最後を悟ったギルベルトは、ある言葉をヴァイオレットに告げてヴァイオレットを庇い、安否不明の行方知らずとなってしまうのです。
その後、軍事病院のベッドの上で目を覚ましたヴァイオレット。
白くなめらかな両腕は銀色に輝く義手に替わっており、彼女に残されたものは、戦場の記憶とギルベルト・ブーゲンビリア少佐が最後に告げた言葉だけでした。
その言葉は、「愛してる」。
ですが、この時“心がなかった“ヴァイオレットは、その言葉の意味を理解できずにいたのです。
何よりも重要だった、ともすれば生きる意味そのものだったギルベルトの言葉で、はじめて理解できない言葉でした。
そこへ、元陸軍中佐でありギルベルトとは旧知の間柄であったクラウディア・ホッジンズが現れます。
ホッジンズは、ギルベルトから戦争終結後の時代にヴァイオレットを託された男でした。
「ギルベルトの命令」と説得されてホッジンズについて行くことを了承したヴァイオレット。
ホッジンズは終戦後、ライデンシャフトリヒの首都ライデンで大きな郵便屋を経営している社長でした。
ホッジンズははじめ、郵便屋の配達員としてヴァイオレットを働かせるつもりでいましたが、ヴァイオレットは「自動手記人形」という仕事を知ります。
「自動手記人形(オートメモリーズドール)」は、文字を書ける人がまだ少ない時代に、依頼主の気持ちを話から汲み取り、言葉に代えて手紙に綴るという仕事です。
時には、依頼主が胸のうちに秘めた想いさえもすくいとるのが自動手記人形です。
そんな中、自動手記人形の一人が依頼者の話の中から「愛してる」という言葉をすくい取り、言葉にしている様子を目の当たりにします。
ギルベルトがヴァイオレットに残した言葉、「愛してる」。
「自動手記人形」になればその意味がわかるかも知れない。
――「愛してる」が知りたいのです。――
感情を持たず、心を持たず、戦うためにただ命令を聞き遂行するだけの「道具」として生きてきたヴァイオレットが、初めて自らの意志を示したのです。
本来ならば、「愛してる」の意味がわかるからこそできる自動手記人形。
しかしホッジンズは、ヴァイオレットの意志を尊重し、自動手記人形になることを後押しします。
こうしてヴァイオレットは自動手記人形となり、様々な想いを抱える人々に出会い、感情を、心を育んでいくのです。
原作とアニメの違い

心を持たないヴァイオレットが感情を育んでいきながら、ギルベルトへの想いや仲間たち・依頼者たちとの心のやり取りを描く物語、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』。
繊細な人の心の表現によって、観てる者、読んでいる者の心にもスッと入り込んでくる作風が人気の秘訣の一つであることは間違いありません。
そんなヴァイオレット・エヴァーガーデンですが、原作小説とアニメでは構成やキャラクターが結構異なります。
構成についての違い
原作小説では、上巻のはじめから2/3はヴァイオレットが自動手記人形として依頼者の代筆をしている様子が描かれています。
そして、ヴァイオレットの過去に何があったのかが、上巻の後ろ1/3から下巻半分ほどまで続き、下巻はほとんどがヴァイオレットの過去、そして、ギルベルトとの関係についての物語となっています。
対してアニメは、大戦の最終戦闘を生き延びたヴァイオレットが軍病院で目覚めるところから始まり、ホッジンズが迎えにきて、自動手記人形となり、郵便社の仲間たちや依頼者たちとのやりとり経ながら心を育んでいく、というような時系列に沿った描き方がされています。
その時系列の途中に、過去を思い出させる出来事、ギルベルトを思い出させる出来事が起こり、過去の回想や当時の出来事から苦しむヴァイオレットの姿が描かれる、という構成になっています。
キャラクターについて
キャラクターについても、構成変更の影響からか、原作に存在した依頼案件とその依頼主が丸々カットされていたり、逆にアニメオリジナルキャラクターが多く登場していたりします。
また、「カトレア」という中心キャラクターについては、容姿や服装はほとんど同じなものの、原作でのキャラクター性とアニメでのキャラクター性がかなり異なっている、という変更点も見られます。
カトレアほどではありませんが、同じく中心人物である「ベネディクト」は原作小説の方がよりヴァイオレットとの距離感が近く、ヴァイオレットの第二の親代わりである「クラウディア・ホッジンズ」は、「女たらし」という原作小説の設定がかなり弱くなっていました。
そして何よりも大きく異なることは、ヴァイオレットにとって非常に大きな存在であり、物語の最重要人物でもあるギルベルト・ブーゲンビリアの立ち位置・存在です。
こちらは違いを語るとそのままネタバレになってしまうのでここでは多くを語りませんが、このように原作小説とアニメでは構成が大きく異なっているのです。
僕はアニメから『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に入り、原作小説を読んだのですが、
「あ、こんなに違うんだ」
と結構驚きましたね…!
どちらにしても、物語の“美しさ”は変わりませんので、どちらかに触れて『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に興味を持った、より世界観に触れてみたいと思ったのなら、ぜひ原作・アニメの両方に触れてみてください!
どこで観れるの??アニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

ではでは、そんなアニメ『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』がどこで観ることができるのかをご紹介します。
現在、DVD・Blu-ray以外の方法で『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を観ることができるのは、Netflixのみとなっています。
テレビアニメは2018年にオンエアされた後2020年4月に再放送がなされていますから、当分はテレビでの放映はないかと思われます。。
個人的にも、ヴァイオレット・エヴァーガーデンファンが口々にオススメする「第10話」はめちゃくちゃ観てほしいですね!!
僕、涙腺がバリカタで有名なのですが、ヴァイオレット・エヴァーガーデンの10話は涙がボロボロ流れるほど泣いてしまいました。笑
本当にそれくらい、泣けます。
ぜひ30分、たった30分だけで良いので、ヴァイオレット・エヴァーガーデン第10話を観てほしいです!!
どこで買えるの??原作小説『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』

お次は原作小説の販売情報です。
京都アニメーションから販売されているKAエスマ文庫というレーベルを扱うお店は、2020年9月現在、残念ながらそこまで多くありません。。
文教堂書店、メロンブックス、TSUTAYA・蔦屋系列、コーチャンフォーなどが、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を扱っている全国展開の大手出版社です。
あとは、KAエスマの公式オンラインショップで購入するという方法になりますね。
一点注意としては、アマゾンや楽天では購入しない方が良いです。
アマゾンや楽天で売られているものは、定価より高めに価格が設定されています。
しかも送料もかかってくるので、だったら公式サイトで買った方が安いし信頼できます。
少々購入が難しい小説『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』ですが、アニメで『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』に触れた人へはぜひともオススメしたい作品です!
文学作品のような、けれどもいい意味でラノベの領域を出ていないため、言葉遣いや書き方は非常に読みやすいですし、アニメを観ていれば想像もできると思いますので、ぜひお手にとってみてほしです!
『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』のまとめ

ということで今回は、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』についてご紹介してきました。
「愛してる」を知っていく、ヴァイオレットの心の成長を描いた物語。
アニメーションは現代日本文化の象徴の一つですが、その中でも群を抜いて美しい作画と感動する物語によって展開される作品となっています。
気になる方は、ぜひとも原作小説かアニメを(個人的には先にアニメを見ることをオススメしますが)、ご覧になってください!!
きっと、あなたの心にも響くものがあるに違いありませんから…!!