高野山の見どころ・アクセス・歴史|金剛峯寺と奥の院の世界遺産観光!

高野山_世界遺産・金剛峯寺の観光案内

みなさんこんにちは!旅狼かいとです!

今回は、和歌山県より「高野山の観光案内です!

弘法大師」とも呼ばれる「空海が開いた真言宗の総本山「金剛峯寺があることで知られていますよね!

その歴史と文化的景観から、「熊野」「吉野・大峯」と共に「紀伊山地の霊場と参詣道」としてユネスコの世界遺産に登録されている宗教都市でもあります。

そんな高野山の見どころや歴史、アクセス情報など、観光前に知っておきたい情報をお届けしていきます!

  

目次

高野山の概要と歴史

高野山金剛峯寺_見どころ_奥の院の共同墓所

高野山は9世紀初め(平安時代初期)、真言密教を日本にもたらした僧「空海(弘法大師)」によって開かれました。

今では山上に金剛峯寺を中心として117もの塔頭寺院(たっちゅうじいん)が立ち並び、約半数が参拝者のための宿泊施設「宿坊」を兼ねています。

まさにこの高野山一つが都市の機能を備えており、いつしか壇上伽藍と呼ばれる根本道場を中心とする宗教都市としての性格を帯びるようになったといいます。

そんな高野山最大の特徴は、山内すべてが「一山(いっさん)境内地」として金剛峯寺の境内となっている点です。

高野山のいたるところがお寺の境内地であり、高野山全体がお寺なのです!

その中でも大伽藍にそびえる金堂が、一山境内地である高野山の本堂になります。

高野山の重要行事のほとんどは、この金堂にて執り行われますよ!

  

空海と高野山:史実

高野山金剛峯寺_空海と真言宗_歴史

史実では、空海は弘仁7年(816年)に時の嵯峨天皇から高野山の地を賜り、真言宗を開きました。

空海は高い峰に囲まれた平坦地である高野山を、”高い峰々を蓮の花に見立てた「八葉蓮華と考え”たと言われています。

八葉蓮華とは「八枚の花弁をもつ蓮の花」のことで、これは曼荼羅」の象徴とされています。

曼荼羅とは、超簡単にいうと「密教特有の悟りを開くための絵」です。

中心に主尊である大日如来を据え、そのまわりにさまざまな仏の姿を描くことで、密教が考える世界を表現したものとなっています。

つまり空海は、高野山に一つの曼荼羅世界を表現しようとしたわけですね。

寺社仏閣の庭園に極楽浄土を表現するのと、根本的な考え方は同じなのかもしれませんね!

  

空海と高野山:伝説

高野山金剛峯寺_空海と真言宗_歴史と伝説

実は史実とは別に、空海の高野山開山には伝説も存在します。

空海が約2年の入唐留学を終えて明州から帰国の途につこうとしたとき、「伽藍建立の地を示し給え」と念じ、持っていた三鈷(さんこ)を投げました。

するとその三鈷は、そのまま飛び去ってしまったいうのです。

空海は日本に帰国してからこの三鈷を探し回ります。

そして大和国の宇智郡(現在の奈良県五條市)に入ったとき、弓と矢を持ち黒と白の二匹の犬を連れている不思議な姿の猟師に出逢います。

空海は猟師の犬に導かれ、険しい山中に入っていきます。

紀伊国の天野(現在の和歌山県かつらぎ町)まで来たとき、また一人の女性に出逢います。

この女性は土地の神である丹生明神(にうみょうじん)であり、彼女は「わたしはこの山の主です。あなたに協力致しましょう」と語り、さらに山中深くへと案内しました。

ついて進んでいくと、そこには幽玄な地が広がっており、さらに1本の松の木に明州の浜から投げた三鈷がかかっているのを見つけたのです。

それを見た空海は「この地こそ真言密教にふさわしい」と直感し、その山、つまり高野山に寺院を開くことを決意したのです。

ちなみに、最初に出会った犬を連れた猟師は狩場明神だったとされています。

高野山ではこの空海の伝説から、狩場明神を「高野明神とも呼び、丹生明神とともに開創に関わる神として尊崇しています。

狩場明神(高野明神)と丹生明神は壇上伽藍の御社(明神社)において祀られており、また、高野山を降りたところに立つ「丹生都比(にうつひめ)売神社でも、丹生明神と狩場明神が祀られています。

金剛峯寺と丹生都比売神社はお寺と神社の関係ながら古くから深い関わりがあり、神仏分離後の今日でも、金剛峯寺の僧が丹生都比売神社へ参拝を行っているそうですよ!

  

世界遺産としての高野山

高野山_奥の院_世界遺産_紀伊山地の霊場と参詣道_文化的景観

高野山は、「熊野」「吉野・大峯」と共に「紀伊山地の霊場と参詣道としてユネスコの世界文化遺産に登録されています。

霊場の神社や仏教寺院などの建造物と、日本古来の自然崇拝由来の周囲の森林や小川、滝といった自然環境とが一体となった景観

この景観が1000年以上保存されている点が評価され、日本で初めて「文化的景観」が認められた貴重な遺産です。

文化的景観自然遺産と文化遺産の間にある遺産と考えられており、富士山でさえも認められなかったカテゴリー。

つまり「紀伊山地の霊場と参詣道」は、単なる「神社と道」ではなく、紀伊山地の自然があってこそ成り立つ「山岳信仰の霊場と山岳修行の道」なのです。

高野山からは「金剛峯寺」「丹生都比売(にうつひめ)神社」「慈尊院」をはじめとする建造物12件と「高野参詣道」として「黒河道」「女人道」「京大坂道不動坂」「三谷坂」が登録されています。

すべてが金剛峯寺がある高野山の山上にあるわけではないので、公共交通機関でアクセスする場合はまわり方に工夫が必要です。

  

  

高野山の見どころ

ではここから、高野山を観光するなら絶対に見ておきたい見どころをご紹介します!

金剛峯寺

高野山金剛峯寺_見どころ

816年に空海によって開かれた寺院こそが金剛峯寺であり、高野山真言宗の総本山です。

上述の一山境内地の考えがあるため、もともと「金剛峯寺」は高野山全体を指す名称でした。

ですので厳密には、金剛峯寺は空海が建てたものではありません。

では現在「金剛峯寺」と呼ばれているのはどんなお寺なのか…?

今日の金剛峯寺は明治2年(1869年)に青巌寺興山寺の2つが合併したものになります。

そして金剛峯寺では高野山全体の宗務が行われており、住職には高野山真言宗管長が就任するしきたりになっています。

ちなみに旧青巖寺は、文禄2年(1593年)に豊臣秀吉によって建立されたお寺。

時の権力者にとっても、この高野山金剛峯寺がいかに大きな存在であったかがわかりますよね!

そんな金剛峯寺、もちろんその自然と一体となった外観もさることながら、日本最大級の石庭として知られる「蟠龍庭(ばんりゅうてい)」もまた見どころです!

蟠龍とは「天に昇らずに地上でとぐろを巻き潜んでいる龍」のことをいい、雲海の中で雌雄一対の蟠龍が向かい合って奥殿を守っているように見えることから、こう呼ばれています。

金剛峯寺の観光情報

高野山金剛峯寺_見どころ_紅葉
開場時間

8:30~17:00

不定休

料金

境内の建物外・納経所までは無料

蟠龍庭(庭園)

一般(中学生以上):1000円

小学生:300円

未就学児:無料

「高野山 世界遺産きっぷ」利用可能

アクセス

高野山駅から大門行きバス「本山前バス停」で10分、下車すぐ

駐車場

金剛峯寺前駐車場:39台(無料)

金剛峯寺前第2駐車場:72台(無料)

高野山_世界遺産・金剛峯寺の観光案内

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