みなさんこんにちは!旅狼かいとです!今回は、秩父の三峯神社をご紹介します!
「怖いくらい人生が変わる」「呼ばれる気がする」「ヤバすぎて人を選ぶ」とまで言われる三峯神社。
三峯神社は「関東No.1パワースポット」と呼ばれるほどの力を持っているといわれており、標高1100mに鎮座する神社では全国的にみても珍しい「狼」への信仰がなされています。さらには、ヤマトタケルノミコトやイザナギ・イザナミに関わる伝説も数多く残っているだけでなく、山がちな立地だからこそ見られる四季折々の大自然の風景も楽しみことが出来ちゃうのです!
ここでは、そんな三峯神社のパワースポットとしてのご利益や白いお守り「氣守」についてはもちろん、観光地としての見どころやアクセスまで、旅行前に知っておくとさらに楽しくなること間違いなしの情報をお届けします!
特に関東・首都圏在住の方にとって三峯神社(そして秩父)は週末や3連休で行ける小旅行にピッタリの場所ですから、ぜひ参考にしてみてください!
〜もくじ〜
三峯神社の見どころと観光案内
まずはダイジェストとして、三峯神社に行ったら絶対に外せない観光スポットをご紹介していきます!
各見どころの情報は後半に詳しく載せていますので、さらに知りたいという方は続いて読んでいってくださいね!
白の三ツ鳥居

三峯神社に到着して最初に出迎えてくれるのが「白の三ツ鳥居」と呼ばれる鳥居になります。
神社にあるいわゆる”普通の鳥居”である明神型鳥居が3つ組み合わさっており、しかも色が赤ではなく”白”という、二重の意味で非常に珍しい形態の鳥居であり、三峯神社のシンボルとなっています。
そして、鳥居の左右には狛犬、、ではなく、狼が鎮座していますね!
ここ三峯神社では神様の使いとして「狼」を「お犬様」と呼んで信仰しているため、こうして境内のいたるところにお犬様こと狼たちが座って見守っているのです。
この狼信仰も、三峯神社を語る上では非常に大切なお話しですね!
(詳しくはこのあとご紹介していますよ!)
随身門

鳥居をくぐり参道を進んでいくと、次に現れるのが「随身門(ずいしんもん)」になります。
元禄4年(1691年)に建立されて以来数回の再建を経て、平成16年(2004年)の漆の塗り替えによって現在の姿となりました。
想像以上に大きく、重々しい重厚感を与えてくるような雰囲気で、「ここからは神の領域である」と言わんとばかりの存在感です…!

拝殿

境内に踏み入れると真っ先に目に入るのが、階段を登った先にたたずむ「拝殿」です!
現在の姿は、平成16年(2004年)に漆の塗り替えが行われたものです。
拝殿の見どころは、なんといってもその豪華絢爛な装飾でしょう!!
向拝(こうはい)中央の透かし彫りには、上部に中国故事の「司馬温公の瓶割り」が、下部には七福神による「琴棋書画(きんきしょが)」 が表現されており、他にも、龍や獅子、鳳凰に鶴など、縁起がよいとされる者たちで溢れかえっています…!
見ているだけでなんだか力が湧いている、テンションが高まってくるところでした!!
龍が浮かび上がってくる石畳

拝殿の左手側へと進むと、ちょっと変わった石畳があります。
それが、「水をかけると龍の模様が浮かび上がる」という石畳です!
平成24年(2012年)の辰年に突如あらわれたといわれており、偶然にしては…!と一時話題となった新パワースポットなのです。
たしかに、龍の長い鼻先と赤い両目、そして角のようなものと小さな体が浮かび上がっているように見えますよね…!
御神木(重忠杉)

拝殿を護るかの如く両脇に高くそびえる巨大な杉の木こそが、三峯神社における「御神木」になります。
樹齢800年ともいわれるこの御神木は、鎌倉時代の武将「畠山重忠(はたけやましげただ)」が奉献したと伝えられており、そこから「重忠杉」とも呼ばれています。

立て札には「神木より発する『氣』は活力そのもの」と書かれており、御神木に宿る”氣”をここで授かり、三峯神社名物の「氣お守り」に宿すことができるのです!
そのためにも、御神木に触れて直接「氣」をいただきたい気持ちはやまやまですが、、
残念ながら、現在は直接御神木に触ることはできなくなってしまっています。
もちろん近くからお祈りし、御利益をいただくことは可能ですので、三峰神社を訪れた際は拝殿と合わせてお参りしましょう!
ちなみに、「氣」の授かり方はとても簡単。
3度深呼吸をしてから願い事を唱えるだけです!
本殿

拝殿の裏に隠れるように立つ本殿を見るには拝殿の右側(龍の石畳とは反対方向)から覗き込む必要がありますので、意外と見落とす人も多いのではないでしょうか…!
御神体が据えられ、神社の主神を祀っているのは拝殿ではなく「本殿」ですからね!!笑
現在の本殿は寛文元年(1661年)に建立されたもので、一間社春日造(いっけんしゃかすがづくり)という日本の伝統的な神社建築様式が採用されているのが特徴です。
そんな本殿に祀られている三峯神社の主祭神は、日本神話において国造の伝説で知られる「イザナギノミコト」と「イザナミノミコト」。
神社ではよく聞く「ご利益」ですが、三峯神社はそういったことはあまり語れれないのが特徴です。
「自然信仰」として御神木の「氣」こそがこの三峯神社最大の御利益であり霊験であり、「この三峯神社と三峰山こそがパワースポットそのもの」と考えるのがもっともしっくりときますね!
縁結びの木

拝殿を見て境内を左の方へと進み、社務所・小教院・興雲閣を通り過ぎてさらに進んでいくと見えるのが、「縁結びの木」になります!
山の斜面に寄り添って立つ二本の木がまるで夫婦のようだ、と言われるようになったことから、いつからかここが縁結びのパワースポットとして知られるようになったといいます。
御神木の前に設置された拝殿には、マンガタッチの巨大絵馬が掲げられており、自分の名前と縁を結びたい人の名前をそれぞれ書き、それを紙縒にして納めると恋愛成就が叶うという「えんむすびこより」が、三峯流縁結びの作法となっています。

、、が、現在は新型コロナウイルス対策でおみくじに分類されるものはすべて撤去されてしまっているため、えんむすびこよりに恋愛成就の願いをのせることは叶いません。。
ですので恋愛成就のお祈りをする際は、いつも以上に縁結びの木に願いましょう!!
お仮屋(遠宮)

縁結びの木からさらに奥へと進んでいくと、三峯神社の眷属である「お犬様」の住まいである「お仮屋(遠宮)」があります。
眷属であるお犬様は、普段は三峰山の深い山中に身をひそめているとされていることから、このお社を仮のお宮(お仮屋)として祀っているのです。

つくりはシンプルなお社ですが、いたるところに狼たちが…!
ん〜!たまらん!!笑
祖霊社

再び拝殿の方へ戻ってきました。
本殿に向かって右側に立つ朱塗りのお社は、三峰山が開山して以来この地に住まわれてきたすべての祖霊を祀っている「祖霊社(それいしゃ)」になります。
春・秋のお彼岸それぞれと 8月15日の年3回、祭りも催されます。
国常立神社

祖霊社の隣に立つのが「国常立神社(くにとこたちじんじゃ)」になります。
ここにはその名の通り、「国常立尊(くにとこたちのみこと)」(または「国之常立神(くにのとこたちのかみ)」)が奉られているのですが、この国常立尊、一体どんな神様かご存知ですか?
実はこの国常立尊こそが、日本神話において天地開闢の際に最初に現れた神様なのです。
つまり、”すべての神の根源となる神”なのです…!
冷静に考えたらとんでもない神様なのですが、どういうわけかあまり多くを語られたおらず、それゆえに祀っている神社もそれほど多くないというのが実情。
ここ三峯神社でも、このような小さな祠でひっそりと信仰されているのです。
逆にいうと、こういうちょっとしたところにまで興味を向けてみると、想像以上におもしろいお話や雑学を知ることができるのも、旅・旅行の醍醐味ですよね!!
摂末社

国常立神社の先に目を向けると、ズラっと小さなお社が並んでいるのがわかるかと思います。
ここは「摂末社(せつまっしゃ)」と総称される場所で、境内の中に小さい神社があるという不思議な空間となっています。
小神社は全部で23社あり、月夜見命(つくよみのみこと)を祀る月讀神社や宇迦御靈命(うかのみたまのみこと)を祀る稲荷神社、諏訪神社に春日神社などなど、非常によく知られている神社が多いのも特徴で、いずれも三峯神社にゆかりの深い神様が祀られているといいます。
関東No.1パワースポットという異名も、なんだかしっくりくる気がしてきますよね!!
神楽殿

拝殿の近くにたたずむ木造の殿舎は、その名の通り神楽を行うための「神楽殿」です。
そもそも「神楽」というのは、祭りに際して神々への感謝や祈りを奉納するために奏される歌舞であり、そこから巫女などが人々の穢れを祓ったりという意味合いも含まれることがあります。
神楽には大きく分けて二種類あり、宮中で行われる特別な神楽である「賢所御神楽」を指す「御神楽(みかぐら)」と、一般的な「神楽」を意味する「里神楽(さとかぐら)」が存在します。
三峯神社における神楽は里神楽の中でも「太々神楽(だいだいかぐら)」と呼ばれるもので、いわゆるお神楽衣装を身に纏い、面をかぶって笛太鼓に合わせて日本の神話をもとにした舞を踊る舞劇でした。
「三峯神代神楽」と名付けられたこの神楽は毎年4月に奉納されていましたが、後継者不足によって継承が困難となり、2015年をもってその長い歴史に幕を下ろしています。
昨今超ヒットとなっている『鬼滅の刃』の「ヒノカミ神楽」や「日輪刀」なんかが、こういったリアル世界の神楽や刀といった日本の伝統文化への興味につながるとさらによいですよね…!
遥拝殿

ここから一気に、場所が随身門付近まで戻ります!
随身門の向かい側の階段を登ると、「遥拝殿(ようはいでん)」という場所があります。
妙法ヶ岳山頂に鎮座する三峯神社の奥宮(おくのみや)が見えるため(とはいっても、肉眼探し出すのは多分無理です笑)、古くはここから眺め拝んでいたといいます。
また、三峯神社の境内では唯一下界を見ることができる場所でもあり、その絶景は今なお健在…!

日本武尊銅像

白の三ツ鳥居から進んでくると、左に随身門への参道、右に遥拝殿と分かれるのですが、そこをまっすぐ進むと「日本武尊(ヤマトタケルノミコト)」の銅像を見ることができます。
古代日本の伝説的英雄とされるヤマトタケルノミコト。
実は三峯神社を創建した人物こそ、このヤマトタケルノミコトなのです!
よもやよもや、三峯神社には日本の大英雄も関わっているのです…!
これもまた、関東一のパワースポットたる所以なのかもしれませんね!!
三峯神社奥宮

見どころ紹介の最後となるのが、三峯神社の「奥宮(おくのみや)」になります。
三峯神社の奥宮は、妙法ヶ岳の山頂に位置しており、そこまでは片道約2.5km、徒歩にして約1時間半の道のりになります…!
ですので、こればかりはみんながみんなにオススメはしません。。
しかし!
「奥の院」や「奥社」とも呼ばれる「奥宮」こそが本来神様がいらっしゃる聖域。
時間に余裕がある方はぜひ妙法ヶ岳の山頂1,332mを目指してみてください!
澄み渡った空気、奥宮についたときの達成感はひとしおでしたし、登った感覚としては、やはり”こちらの山道こそが真のパワースポット”と感じさせてくれましたよ!

ちなみに、毎年5月3日に山開きの祭事が、10月9日に山閉の祭事が行われますが、山閉の後でも登山は可能となりますのでご安心を。
ただ結構道が険しく、後半からは「これ普通に落ちるよね?」みたいな道も進むので、雨の日や冬の雪が積もっている日なんかは軽い気持ちで登ると本当に危険だと感じました(入り口では登山届を書き入れるところがあるくらいです)。
僕みたいな”あくまで旅行者として”という人は、天気に気をつけて登山をするかどうか検討してください。

三峯神社へのアクセスと観光案内

開場時間・料金
境内自由参拝・無料
アクセス
公共交通機関(電車とバス)
・秩父鉄道「三峯口」駅から西武バスで約30分。
・西武鉄道「西武秩父」駅から西武バスで約1時間15分。
(西武秩父駅まで、池袋からは約1時間40分、西武新宿空は約2時間となります)
バスを利用する際はこちらの西武バス時刻検索をご利用ください!
自家用車の場合
・東京方面から:関越自動車道・花園ICより国道140号線、皆野寄居バイパス経由で約2時間。
・山梨方面から:中央自動車道・甲府昭和ICより国道140号線、雁坂トンネル経由で約2時間半。
紅葉の見頃
10月下旬〜11月上旬

ということで、ここまでダイジェストとして三峯神社の見どころをご紹介しました!
ここから詳しく、歴史や由緒、そして実際に三峯神社を巡ってきた際の様子をお届けしていきます!