みなさんこんにちは! 観光情報サイト「旅狼どっとこむ」の旅狼かいとです!
写経机に紅葉した木々が写り込んだ写真がSNSに載せられたことで、爆発的に人気が広まった京都の八瀬に佇む「瑠璃光院」。春と秋のみの期間限定で一般公開されるそんな瑠璃光院に実際に足を運んでみると、フォトスポットだけでなく実に”侘び寂び”のきいた書院と庭園の雰囲気も素晴らしいものでした。
今回のブログでは、京都旅行におけるインスタ映え代表の瑠璃光院の歴史や見どころはもちろん、拝観料や予約方法、アクセス、そして秋の紅葉と春の青もみじの見頃、混雑情報など、瑠璃光院への旅行前に絶対に見ておきたい情報をお届けします! 瑠璃光院へと観光を考えている方はぜひ参考にしてくださいね!
瑠璃光院 特別拝観と予約方法
瑠璃光院は普段は一般公開されておらず、春と秋の特別拝観の時にのみ一般公開されます。
ということで、早速以下に最新情報を記載しますので、瑠璃光院観光の参考にしてください。
2022年(令和4年)春の特別拝観

※例年、春の特別拝観については3月に発表されます
公開期間
4月15日(金)~6月13日(月)
拝観時間
10:00〜17:00(最終受付は16:30)
拝観料
・大人:2,000円
・学生:1,000円(学生証の提示が必須)
・障害者手帳提示:1,000円(付き添いも1名まで1,000円)
・小学生以下:無料
※春の特別拝観の際は予約は不要です
2022年(令和4年)秋の特別拝観

※例年、秋の特別拝観については9月に発表されます
公開期間
10月1日(土)~12月12日(月)
うち、11月1日(火)~12月4日(日)は事前の完全予約制
予約方法
瑠璃光院の公式サイトの予約ページから行う
拝観時間
9:00〜18:00
拝観料
・大人:2,000円
・学生:1,000円(学生証の提示が必須)
・障害者手帳提示:1,000円(付き添いも1名まで1,000円)
・小学生以下:無料
拝観予約について

上述の通り、瑠璃光院を拝観するための予約はこちらの瑠璃光院公式サイトの予約ページから行うことができます。
紅葉が見頃を迎える11月中旬〜12月上旬はすぐに予約でいっぱいになります。特に土日で瑠璃光院への観光を考えている方は早めに予約しましょう!
瑠璃光院の歴史
ここからはせっかくですので、瑠璃光院観光をもっと楽しむための情報をお届けします! まずは瑠璃光院の歴史をご紹介します。
八瀬の歴史


瑠璃光院は京都の「八瀬」という場所に佇む書院です。
八瀬は、かつては「矢背」と記されていたとされています。その由来は、壬申の乱で背中に矢傷を負われた大海人皇子(天武天皇)が「八瀬のかま風呂」で傷を癒したことからだと考えられています。
以降八瀬の地は、平安貴族や武士たちに”やすらぎの郷”として愛されていたそうです。
そんな八瀬の地に建てられた瑠璃光院は、岐阜市に本坊を置く浄土真宗無量寿山光明寺の支院です。歴代の本願寺門跡(住職)も訪れたという由緒正しき寺院になります。
明治以降の瑠璃光院と数寄屋造り


明治から大正期にかけては、京都電燈などの創業者にして政治家としても活躍した田中源太郎が瑠璃光院が立つ土地を所有していました。そこに建てられていた庵には、明治政府で太政大臣を務めた三条実美が「喜鶴亭」という名前をつけています。
その後、大正末期から昭和初期にかけて、建物は数寄屋造りの名手「中村外二」が、庭園は自然を借景として「佐野藤右衛門」一統によって手がけられました。


数寄屋造りの「数寄屋」とは「茶室」を意味し、特に近代の数寄屋造りは高価かつ高度な技術を必要とする”高級建築の代名詞”とも言われています。
しかし実際の数寄屋造りとは、「虚飾を嫌い、内面を磨いて客をもてなす」という茶人たちが好むような、軽妙洒脱で質素ながらも洗練された雰囲気が特徴です。
まさに”日本らしさ”が全面に感じられる伝統建築様式であり、これが現在の瑠璃光院に見られる建物と庭園となっているのです!
瑠璃光院の見どころ
では、瑠璃光院に行ったら絶対に見ておきたい見どころについてです!
書院2階の写経机


瑠璃光院の代名詞的風景こそが、写経机に映り込む色とりどりの木々ですね! 写経机に反射する葉と窓から見える木々が、まるで鏡合わせになったような絶景が広がります。
時期や時間によって彩りが変わるこの風景。何度行っても堪能できること間違いなしです!




瑠璃の庭と書院


「瑠璃光院の見どころは写経机に映える風景だけ」と思っているそこのアナタ! 瑠璃光院にはまだまだ見どころがありますよ!
その一つが、「瑠璃の庭」と呼ばれる庭園です!
書院1階から眺めることができる瑠璃光院の庭園。季節の色に染まる木々と苔の絨毯が彩るコントラストが、とても落ち着いた空間をつくりだしてくれています。


臥竜の庭


瑠璃の庭ともう一つ、瑠璃光院の書院から眺めることができるのが「臥竜の庭」と呼ばれる庭園です。
小さな池に、水と石によって天に昇る龍が表現されている池泉庭園で、落ち着いた雰囲気の瑠璃の庭よりもなんとなく力強い印象を受けました!


かま風呂


日本式蒸し風呂の原型であり、大海人皇子(天武天皇)が傷を癒したという「八瀬のかま風呂」の遺構も瑠璃光院に置かれています。
現存しているかま風呂の遺産というのは珍しく、瑠璃光院ならではの見どころと言えるでしょう!
もちろん、中に入って見学することもできますよ!
書院と参道


最後にご紹介する見どころが、書院そのものと瑠璃光院への参道です!
木々に囲まれた隠れ家的雰囲気の書院とそこへ続く参道は、足を踏み入れる人々の期待の心をさらに躍らせてくれます。
写経机の映り込みを見たあとも、観光客を飽きさせることがない書院の雰囲気と風景。まさに瑠璃光院は、この寺院そのものが一つの完成された名所というわけなのです!
瑠璃光院 紅葉と青もみじの見頃
瑠璃光院に行くなら、やはり秋の紅葉と春の青もみじが一番の見頃の時に行きたいですよね! ということでここで、各季節の見頃をご紹介します。
秋の紅葉の見頃


・色づき始め:10月下旬
・見頃:11月中旬~11月下旬
春の青もみじの見頃


・楽しめる時期:4月下旬〜8月末(公開時期最後まで)
・特に綺麗に見れる見頃:5月上旬~6月上旬(GW明け〜梅雨入り前)
観光予約のオススメ時間 混雑を避けるためには?


超人気の瑠璃光院いえど、紅葉のハイシーズン以外は平日を利用すればそれほど時間を気にせず拝観が可能です。特に青もみじを楽しむことができる春の公開時は、ゴールデンウィーク明けが穴場な期間となりオススメです!
しかし、紅葉のハイシーズンは大混雑することが予想されますので、
「いい写真をたくさん撮りたい!」
「少しでも人がいない時間に行きたい!」
という方は、朝一番の9:00の予約が狙い目でオススメです!
朝一番は予約が空いている日が多いですし、何より周りに人もそこまで多くない時間なので撮影も比較的マイペースにできますよ!
ライトアップと夜間特別拝観


実は瑠璃光院、紅葉時期の夜間ライトアップも実施しています!
しかし、瑠璃光院へ直接足を運んでも拝観することはできません。以下に詳細を記載しますのでライトアップについて気になる方はご覧ください。
拝観方法


瑠璃光院の夜間ライトアップに参加するためには、「JR東海ツアーズ(そうだ 京都、行こう)」が主催するこちらのプラン(電子クーポン)に申し込む必要があります。
夜の幽玄な光にあてられた紅葉のリフレクションを存分に満喫することができるプランとなっていますよ!
拝観時期(2022年秋)
①11月3日(木・祝)~6日(日)
②11月11日(金)~27日(日)
③12月2日(金)~4日(日)


拝観時間
18:30~20:30(最終受付は20:15)
プラン内容


【①瑠璃光院 夜間特別拝観】
瑠璃光院の夜間特別拝観への入場券
【②叡山電車 一日乗車券】
叡山本線と鞍馬線が一日乗り放題となります
【③叡山ケーブル 往復乗車券】
ケーブル八瀬駅〜ケーブル比叡駅の往復券
「叡山ケーブル」は「紅葉のトンネル」でも有名なケーブルカーで、夜間のナイター営業の実施しています!
【④かわらけ3枚・甘酒1本サービス】
ケーブル比叡駅の隣にあるロープ比叡駅で、かわらけ3枚と甘酒1本を受け取れます
料金
7,000円(大人・子ども共通)
※申し込みは3日前の14:00まで
瑠璃光院 夜間特別拝観について
(JR東海ツアーズ「そうだ 京都、行こう」公式ページ)


瑠璃光院へのアクセス


〒601-1255
京都府京都市左京区上高野東山55番地
【電車】
・叡山電車叡山本線「八瀬比叡山口駅」から徒歩で約5分
・比叡山ケーブル「八瀬駅」から徒歩5分
【バス】
京都バス10・16・17・18・19系統「八瀬駅前」で下車後、徒歩で約7分


【車】
付近に駐車場はないため、公式サイトでは「出町柳駅」の市営駐車場を利用し、そこから叡山電鉄を利用することを推奨しています。
瑠璃光院 まとめ


ということで今回は、京都の大人気観光スポット「瑠璃光院」をご紹介しました!
瑠璃光院は春と秋の限定公開ということで、春は青もみじ、秋は紅葉が机や床に映り込むインスタ映え間違いなしな風景が最大の見どころ! もちろんそれだけでなく、数寄屋造りならではの“侘び寂びのある”雰囲気の書院と庭園そのものもとても素敵でした。
「質素」という言葉の”奥ゆかしさ”、日本ならではの雰囲気は、この瑠璃光院でしか感じることのできないものと言えるでしょう。
写真好きの方はもちろん行くべきフォトスポットですが、日本人だからこそ知っておきたい日本ならではの雰囲気が味わえるのも、瑠璃光院の魅力の一つ。
春か秋に京都へ訪問する方は、ぜひとも瑠璃光院へ足を運んでいただきたい!きっとここでしか感じることのできない魅力を、あなたも見つけられますよ!
【京都の紅葉エリアまとめ】
○京都駅・東山エリア○


○南禅寺・永観堂エリア○


○金閣寺・北野天満宮エリア○


○嵐山エリア○


この記事へのコメントはこちらから!