みなさんこんにちは! 世界・日本の観光地や旅行情報、歴史や雑学をご紹介している旅狼かいとです。
今回の京都紅葉特集でご紹介するのは「天授庵」です!
秋の紅葉が見頃を迎えたシーズンには、美しい秋色に彩られる2つの庭園が見どころとなる南禅寺の塔頭のひとつになります。「京都の紅葉の名所」の中では紹介されることは多いですが、意外と知っている人は少ないという、まさに「知る人のみぞ知る隠れ名所」と言えるのです…!
そんな京都の南禅寺に佇む天授庵について、見どころとなる庭園の紹介はもちろん、拝観料やアクセス、特別拝観やライトアップ情報といった観光前に知っておきたい情報をお届けします!天授庵が気になっているという方、訪問しようと考えている方はぜひ最後まで参考にしてみてください!
天授庵の歴史

まずは知っておくとさらに観光が面白くなること間違いなしの、天授庵の歴史を簡単にご紹介していきます。
そもそも「塔頭」ってなに??
天授庵は「南禅寺」の塔頭のひとつになります。
京都の南禅寺といえば、石川五右衛門の名言「絶景かな、絶景かな!」で知られる三門や琵琶湖疏水水路閣で有名な、今では京都随一の人気を誇る観光名所ですね!
そして「塔頭」というのは、禅宗において大寺(文字通り「大きなお寺」という意味)の高僧の死後、弟子がその徳を慕って建てた高僧の墓地(廟)や、その墓地を守るために建てた小庵・僧の寮舎のことを言います。わかりやすく言うと、「偉大なお師匠のお墓を建てて、お寺とお墓をここで僕たちが守ります!」みたいなイメージですね! そして塔頭は基本的に、元となる大寺の敷地内に建てられます。
つまり、この天授庵は南禅寺の敷地内に立っているわけなのです!
天授庵の建立

そんな天授庵、建立されたのは1339年(歴応2年)になります。当時「龍安山禅林禅寺」という名前だった現在の南禅寺の開山である、無関普門(大明国師)の遺骨を納めた塔所として建てられました。
天授庵を建てたのは、無関普門の跡を継いで2代目住職となった規庵祖円(きあんそえん)に師事していた虎関師錬(こかんしれん)という僧。光厳上皇の勅許を得て創建しているのですが、その際の言葉として
塔の名を「霊光」、庵の名を「天授」と授かった
というものが伝わっています。
戦国時代後の再興
天授庵も南禅寺と同様、戦国時代の動乱期に一度は荒廃・衰退してしまいますが、1602年(慶長7年)に、武将であり歌人でもあった細川幽斎によって再興されました。
細川幽斎の手によってかつての姿を取り戻した天授庵は、その後現在に至るまでその趣深い姿を伝え続けています。
天授庵には、枯山水の方丈庭園(東庭)と南北朝時代に造られたとされる池泉回遊式の書院南庭という趣の異なる二つの庭園が広がっており、一度に趣向の異なる日本の伝統的な庭園を味わい楽しむことができるのが最大の魅力ですね!

写真とともに天授庵の見どころをご紹介!

ではではここから、天授庵の見どころを実際に足を運んできた様子とともにご紹介していきます!

















もう少しうまく撮れたかなぁ。。












意図して置いているのでしょうか…??

なんだろう、一気に仏教感が増す感覚。





(ここも結構人だかりができていたフォトスポットです!)



ということで、最後に夕陽に彩られた南禅寺をかる〜く散策して、この地を後にしました!


👉 天授庵と同じく南禅寺の塔頭寺院である「南禅院」も要チェックです!

天授庵の拝観情報・ライトアップ・紅葉の見頃・アクセスなど

それでは最後に、天授庵の拝観時間や拝観料、特別拝観やライトアップの情報、南禅寺とのアクセスをご紹介します。
拝観時間
【3/1~11/14(春・夏・秋)】
9:00~16:45(受付終了は16:15)
【11/15~2月末日(冬)】
9:00~16:30(受付終了は16:00)
【拝観休止日】
毎年11/11午後 ~ 11/12午前中
その他、臨時行事のあるとき
拝観料金
500円
2024年の夜間特別拝観(ライトアップ) ※中止

※2024年の天授庵での夜間ライトアップは、中止が発表されています。
【開催時期】
2024年は、11月15日(金) ~ 30日(土)
【拝観時間】
17:30~21:00(受付終了は20:45)
【拝観料】
600円
紅葉の見頃

・色づき始め:11月上旬
・見頃:11月中旬
観光のおすすめ時間
早朝~午前中
比較的空いていますが、南禅寺が混雑する時間に合わせて天授庵も人が増えます。
アクセスと駐車場
〒606-8435
京都市左京区南禅寺福地町86−8
TEL : 0757710744
・地下鉄蹴上駅 から徒歩10分(南禅寺境内の一部)
【駐車場】
50台(南禅寺の駐車場を利用する)
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天授庵の観光地紹介 まとめ


ということで、今回は京都は南禅寺に位置する天授庵についてお届けしてきました!
同じく南禅寺の境内にたたずむ南禅院と同じく、南禅寺の喧騒がまるで別世界のことのようにひっそりとしつつも、鮮やかで艶やかな小世界となっていました。
入って早々の書院越しの風景といい2つの庭園の紅葉といい、個人的にはかなり好みの雰囲気でした。特に開館時間すぐや閉館間際であれば人も少ないので、純粋に景色や風景を堪能することができると思います。
ぜひ皆さんも、秋の南禅寺を訪問する際は、この天授庵にもお立ち寄りくださいね!
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