みなさんこんにちは!旅狼かいとです!
今回ご紹介するのは、埼玉県の西部に位置する「秩父」についてです!
近年のアニメの”聖地巡礼”ブームに乗っかり、僕も年始の初詣がてら友人と秩父へ初訪問したのですが、、
その時の町の雰囲気がとにかく良くて、一発で大好きな場所になってしまいました…!!笑
秩父は都心から1時間半ほどで行ける場所にありながら、アニメの聖地巡礼をしたり、伝説にも登場するような神社を訪ねるパワースポット巡りができたり、川と山がおりなす四季折々の大自然を楽しむことができたりと、非常に多くの魅力に溢れているのです!
この記事では、そんな秩父の魅力をドドんとお届けしていきます!
身と心をリフレッシュするための、週末やちょっとした3連休の小旅行にはピッタリの観光地ですよ!!
追記
〜2020年3月5日〜
2019年秋に公開された『空の青さを知る人よ』の情報も含めた記事に更新いたしました。
〜2020年11月2日〜
三峯神社に実際に行ってきたため、内容を編集いたしました。
〜もくじ〜
“聖地巡礼”の地としての秩父

写真引用:UtaTen
まずはやっぱりこれ!
秩父といえば、聖地巡礼!!
もちろん、ここでの「聖地巡礼」は”アニメにゆかりがある場所を訪ねること”です!
というのも秩父は
『あの花』こと『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』
『ここさけ』こと『心が叫びたがってるんだ。』
『空青』こと『空の青さを知る人よ』
という3大アニメーションの舞台となっているのです!
3作品とも高校生たちの青春模様を描いた作品で、もちろん僕も観させていただいています!
『あの花』は、小学校から続く友情に涙涙の物語、
『ここさけ』は、届くようで届かない10代の淡い恋想いを描いた物語、
『空青』は、過去の憧れと現在の恋模様とを“ちょっと不思議な体験”として描いた物語
となっていて、どれも高校生という一つの時代を終えた世代にこそ観てほしい作品だと感じました!

写真引用:心が叫びたがってるんだ。公式HP
最近のアニメーションは、舞台設定が凝っていたり深いメッセージ性が込められている作品が多かったりと、一昔前の「え~、アニメ好きなの?」みたいなところからだいぶ変わってきていると僕は思っています。
ドラマでは描ききれないところまで表現できるという意味では、むしろ様々な世界が描けますし、アニメは海外でも人気があり、もはや日本の”文化”とも言える分野です。
まぁこの話をしていると主題がずれていきそうなのでここまでにしますが(笑)、ぜひ秩父に関わるこの3作品からでもいいですし、「なんかこれ面白そう」と感じた作品でもよいですのでぜひ観てみてください!
意外と、「アニメなんてねぇ〜」みたいな人ほどハマったりしますからね!
ということで、ここからは本題の観光地案内。
今回は、『あの花』に登場した場所をご紹介していきます。
旧秩父橋

『あの花』の聖地巡礼といえば!!という場所がここ「旧秩父橋」ですね!
『あの花』のキービジュアルがこの旧秩父橋にキャラクターたちが集まっているシーンなので、とても印象的なのですよね~
(他での登場はオープニングだけで、アニメ本編では多分出てきていないはず…。)

“リアル”旧秩父橋は、車道と歩行者専用の橋とに別れていますので、特に危険もなく写真撮影を楽しむことができますよ!


下を流れる荒川のところに降りることもできますので、上流ならではの透き通ったきれいな水を楽しむことができましたよ!
夏なら川遊びとかもできるんじゃないかな!




旧秩父橋へのアクセス
秩父鉄道大野原駅より徒歩10分ほど。
車の場合、関越自動車道路花園ICより約45分。
2018年1月現在では、近くのスーパーが観光客向けに駐車場として開放していました。
駐車料金は必ずお支払いしましょうね!
常林寺

「常林寺」も『あの花』の聖地巡礼では人気のスポット。
秩父札所巡りにおいて、もともと一番目のお寺だった歴史あるお寺でもあります。
現在は秩父札所巡りの17番目のお寺である常林寺にあるのが、県指定文化財の「梵鐘」です。
実はこの梵鐘には、とある逸話が残っているのです。
昔、巡礼に出たとある妊婦がここ定林寺で赤子を産み落としたそうです。
巡礼中ということで困った母は、なんと赤子を沼に捨てて巡礼を続けます。
そのかいあってか結願を果たした母は家に帰るのですが、なんと家の前には捨てたはずの赤子が立っており、そこを掘ってみると定林寺のご本尊が浮かびあがったのです。
これに驚いた母は懺悔し、罪滅ぼしに梵鐘をつくって常林寺に寄進したといいます。
巡礼も大切だが、それ以上に赤子、ないしは命を大切にしろ、という教訓ですね!
この逸話を知って『あの花』のストーリーを考えると、ちょっと意味深に感じてしまいますね…。

常林寺へのアクセス
秩父鉄道秩父駅から徒歩で約15分。
西武秩父駅から秩父鉄道秩父駅を通る経路の路線バスでも訪問可能。
「所17番入口」下車ののち、徒歩で約4分。
龍勢打ち上げ櫓

「龍勢」とは、「椋(むく)神社秋の大祭」に奉納する神事として代々伝承され続けてきた行事で、今風に言えば「手作りロケット」ですね!
檜にかけて打ち上げる様子が龍が天に昇る姿に似ていることから「龍勢」と呼ばれているそうですよ。
アニメの中で龍勢を打ち上げるシーンがあるため人気の聖地巡礼場所となっていますが、リアル世界でも龍勢の打ち上げはされています!
毎年10月の第二日曜日に開催される龍勢の打ち上げは、実は「秩父吉田の龍勢」として国の重要無形民俗文化財に保存もされているほどなのですよ!
せっかく行くなら、この打ち上げに合わせていきたいものですね!
秩父鉄道線路沿い

アニメの第2話で、主人公じんたんとヒロインめんまが話しながら歩いているシーン。
そのシーンが秩父鉄道の線路沿いを歩いているものです。
こういうなんでもない場所が観光地になってしまうのが、実に聖地巡礼らしいですね~
西武秩父駅から徒歩10分ほど、秩父駅からは徒歩5分ほどのところ。
劇中でも写っていた「シンシア」という看板が目印です!

羊山公園

写真引用:秩父市公式HP 羊山公園
四季折々の自然を満喫しながら秩父市内が一望できるのが「羊山公園」です。
聖地巡礼のみならず、この羊山公園は秩父の中でも非常に人気が高い観光スポットです!
中でも「芝桜の丘」と呼ばれるエリアには色とりどりの芝桜が植栽されており、見頃となる4月中旬から5月上旬は関東でも有数の芝桜を楽しめる名所となります。
そのほか「見晴しの丘」が聖地巡礼のスポットとして挙げられるほか、見晴しの丘のすぐ近くにある「牧水の滝」に向かうための階段は、『ここさけ』の聖地巡礼地として知られています。

写真引用:秩父市公式HP 羊山公園
この階段が使われたのは、主人公の女の子・成瀬順が”玉子”と出会い、話すことを禁じられるという衝撃のシーンでしたので、印象に残っている人も多いのではないでしょうか!


羊山公園の基本情報
芝桜の見頃
毎年4月中旬〜5月上旬
この期間中のみ例年入場料が必要となります
入場料一般:300円
一般団体(20名以上):250円
中学生以下:無料
アクセス
西武秩父駅から徒歩約20分。
秩父鉄道御花畑駅から徒歩約20分。
関越自動車道花園ICから国道140号、皆野寄居バイパス利用約25km。
圏央道狭山日高ICから国道299号を約39km。
カーナビへの住所入力は「秩父市大宮6360」と入力するとよいですよ!
パワースポットとしての秩父
秩父には数多くの神社やお寺が立っており、周囲の素晴らしい自然の力も相まって、関東有数のパワースポットとしても知られています。
ということで、お次はそんなパワースポットとしての秩父をご紹介していきます!
アニメには興味がないよ、という方(個人的には残念ですが…)はもちろん、聖地巡礼で秩父に行こうという方も楽しめる神社やお寺が目白押しですよ!
秩父神社

パワースポットしての秩父。
まずは、秩父を代表する3つの神社である「秩父三社」からご紹介していきます!
「秩父三社」はその名の通り秩父を代表する3つの神社である「秩父神社」、「三峯神社」、「宝登山神社」の総称です。
この3つの神社は数ある秩父の神社の中でもとりわけ古くからある神社となっており、パワースポットとしての秩父の中心的な存在でもあります。
その中でも、秩父鉄道秩父駅からわずか徒歩3分という立地であり秩父観光の拠点にもなる「秩父神社」の観光案内からお届けしていきます!
秩父神社の歴史

秩父神社のはじまりは、3世紀後半ごろとされる崇神天皇の時代に、知知夫国(ちちぶのくに / 現在の秩父の中心地付近とされる)を支配していた初代の知知夫国造(国造:くにのみやつこと読み、地方を治める官職のこと)である「知知夫彦命(ちちぶひこのみこと)」が、祖神である「八意思兼命(やごころおもいかねのみこと)」を祀ったこととされています。
古代より知知夫国の中心的な神社として崇められましたが、律令制度の崩壊によって秩父神社を支えていた豪族が衰退し、それに伴って秩父神社も次第に廃れっていってしまいます。
しかし、中世に入ると妙見菩薩を信仰する宗派と習合して「秩父大宮妙見宮」と名を変えて再び栄え、江戸時代には徳川家康の命によって現在の社殿が建てられました。
現在は、最初に祀られた八意思兼命、八意思兼命を祀った知知夫彦命、明治時代の神仏分離によって妙見菩薩と分かれた天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ)、そして昭和天皇の弟宮である秩父宮雍仁親王(ちちぶのみややすひとしんのう)の四柱を主神としています。

秩父神社の見どころ
①4つの彫刻
秩父神社の見どころとして最初に挙げられるのは、江戸時代に掘られたとされる彫刻の数々ですね!
今回は、その中でも見どころとなる4つをご紹介しますね。
まずは、本殿の西側に彫られた「お元気三猿」と呼ばれる三匹の猿の彫刻。
徳川家康が祀られている日光東照宮の彫刻として有名な「見ざる・言わざる・聞かざる」と対になる関係とされており、「よく見・よく聞いて・よく話そう」ということを表現しているといわれています。

そこから、「いつまでも元気にいよう」という解釈に繋がり、不老長寿のご利益が期待できるとも言われているそうですよ。
2つ目は「子宝・子育ての虎」。
本殿正面の左手上方に彫られており、左が「虎」、右が「豹」を表しています。

江戸時代の名工「左甚五郎」が、徳川家康の威厳と祭神を守護する神使として彫ったものと伝えられています。
ここで疑問に思う方もいるかもしれない。
そう、なぜ虎と豹なのか?
実は長きにわたって日本では、豹は虎のメスだと考えられていた歴史があり、この秩父神社の彫刻に限らず日本各地に、虎と豹が虎のオスとメスとして描かれている彫刻や絵があるみたいですよ!
ですので、当時の人々は虎のつがいとして虎と豹を描いたのです。
右側のメス(豹)の近くに描かれている3匹が、虎の子たちです。
昨今の雑種の命名方だとどうなるんだろう??
tigerとleopardだから、、”Tipard”、、、とかかな?笑
そんな話はさておき、3つ目の彫刻は本殿の東側にある「つなぎの龍」と呼ばれる竜をあしらったものになります。

東側に彫られた龍ということで、中国神話の四神が一体である東方の守護神「青龍」ではないかともいわれていますね!
そしてこの彫刻には、とある伝説が絡んでいます。
昔々秩父には「天ヶ池」という池があり、その池に棲みついた龍が時折暴れまわっていました。
そんな天ヶ池の龍が暴れたとき、決まってこの龍の彫刻の下に水たまりができていることに、人々は気づきます。
「はてさて、天ヶ池の龍と何か関係があるのだろうか…?」
ものは試し、とばかりに秩父の人々は彫刻の龍を鎖でつなぎとめたところ、なんと天ヶ池の龍はその後現れなくなったのです。
というもの。
彫刻をよくみると、、
確かに龍に鎖がつながっていますよね!
この鎖が外れた時、一体何が起こるのでしょうか。。
最後にご紹介するのは、本殿正面と真反対の北側に彫られている「北辰の梟」です。
なんとこの梟、体は本殿を向いているのに顔だけが180度逆の方向を向いているのです!

これは、祭神である妙見菩薩を守っているためだと言われています。
というのも、秩父神社の祭神である妙見菩薩は「北辰菩薩」とも呼ばれ、「北辰」は北極星を神格化したものといわれているのです。
北極星は昔から”道しるべ”として利用されてきただけでなく、天空の星々が北極星を中心に回っているように見えるため、いつの間にか特別な星として信仰の対象となっていったのです。
そんな北辰菩薩、もとい妙見菩薩が昇る方角を見続けている梟。
祭神と縁りの深いものだと考えられても不思議はありませんよね。
ちなみに、主神のうちの一神である八意思兼命は学問を司る神とされており、知恵のシンボルたるこの梟と合わせて学業成就のご利益が期待できると言われています。
そのため、合格祈願でこの北辰の梟を一眼見ようとする学生さんも多いのだとか!
②水占い
これら彫刻に加え、秩父神社は「水占い」も有名ですね!
水占いといえば京都の貴船神社のものが非常に有名ですが、ここ秩父神社の水占いも歴史がある、、とかないとか。。笑
何も書かれていない占い用紙を選んで手に取り、それを水につけると文字が浮かび上がってくるというもの。
なんだか”イマドキ”な占い・おみくじな感じがしますよね~
冬のヒヤッとする水が気持ちよかったのも、小さな想い出です!

秩父夜祭
また、毎年12月1日から6日に行われる秩父神社の例祭「秩父夜祭」は、1600年代後半から続く非常に歴史あるお祭りとなっています。

日本屈指の豪華さを誇るお祭りで、灯篭で飾り付けられた山車の曳き回しや冬に行われる花火大会が有名ですね!
特に山車の笠鉾や屋台は、金色の飾り具に彩り豊かな彫刻、さらには金糸の刺繍が施されており、「動く陽明門」の異名を誇ります。
そんな豪華絢爛なお祭りは、京都の祇園祭と飛騨の高山祭と並んで日本三大美祭及び日本三大曳山祭の一つに数えられほど。
また、日本全国に五例しかない、一つの祭礼について重要有形民俗文化財と重要無形民俗文化財の両方に指定されているお祭りでもあります。
この歴史的・文化的価値は日本だけでなく世界にも認められており、2016年12月に、「日本の山・鉾・屋台行事」の一つとして「秩父祭の屋台行事と神楽」がユネスコの無形文化遺産に登録されています。
都心から近いところにこんなにも歴史と伝統があるお祭りがあるとは、ちょっと驚き。
「冬のお祭り」というものなんだか新鮮ですよね!
ぜひ一度、僕も行ってみたいものです…!!
秩父神社へのアクセス
秩父鉄道秩父駅より徒歩3分。
西武秩父線西武秩父駅より徒歩15分。
関越自動車道 花園I.C.より約30km。
皆野寄居バイパスを利用の場合、約50分。
三峯神社

続いてご紹介するのは、「関東No.1パワースポット」とも謳われる「三峯神社」についてです!
お世辞にもアクセスがよいとは言えない立地ではありますが、だからこそ感じられる自然の力と荘厳な雰囲気は、まさに”神秘の秘境”と呼べる場所でしたよ!
三峰神社の伝説
「三峯神社」の創建には、古代日本の大英雄「日本武尊(ヤマトタケルノミコト)」が関わっているといわれています。
景行天皇の時代(4世紀前半)、景行天皇の子である日本武尊が三峰山に登って、「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」と「伊弉册尊(いざなみのみこと)」の国造りを偲んで三峯神社を建てたのがはじまりです。
「伊弉諾尊(いざなぎのみこと)」と「伊弉册尊(いざなみのみこと)」といえば、日本という島をつくった『国産み』とその後神々を産み落とした『神産み』の伝説で知られる二神ですよね!
「三峯」という名前は、社地が白岩山・妙法ヶ岳・雲取山の三山に囲まれていることから景行天皇が授けたと伝えられています。

中世以降は関東を拠点とする武将たちを中心に崇拝を受けて大いに栄えますが、1300年中頃に足利氏を討つために挙兵しのちに敗れた新田義興・義宗らがこの山に身を潜めたことより、足利幕府成立後、社領が奪われて衰退していきます。
しかし1500年初頭、修験者の月観道満が廃れた三峯神社を知り、再興させることに成功。以後、聖護院派天台修験の関東総本山とされて盛えていきます。
このときから、歴代の山主は花山院家の養子となって寺の僧正になることが通例となったため、寺の定紋に花山院家の紋所である「菖蒲菱(あやめびし)」が使われるようになり、これは今日でも使われている定紋となっています。
三峰神社の狼信仰

三峯神社の大きな特徴としては、狛犬のかわりに狼を信仰し、神社のいたるところに鎮座させていることも有名ですよね!
三峯神社における狼信仰は江戸時代ごろから始まったとされています。
当時秩父の山中に生息していた狼は、猪などをエサとしていました。
そして、猪をはじめとする狼のエサとなる動物たちは、人間の農作物を荒らす害獣でもありました。
つまるところ、結果的に狼は、人間の農作物や生活環境を害獣から守る動物になっておりはいつしか人々は、狼を神の眷族や神使とし、「お犬さま」として崇めるようになったのです。
さらにここから「狼は盗戝や災難からも守ってくれる神さまである」と解釈が転じていき、現在に至るまで日本有数の狼信仰が篤い神社として知られるようになりました。
ちなみに日本では、狼の語源は「大神」だとする説があるくらい、古くから狼信仰が存在していた国なのですよ!
『もののけ姫』のヒロイン・サンの育ての親である「モロの君」がわかりやすい例ですね!
三峰神社の見どころ
標高およそ1100メートルに位置する三峯神社。
澄み渡った空気は三峯神社ならではの雰囲気を感じさせてくれました!
そんな”三峯神社ならではの雰囲気”を伝えるためにも、三峯神社における見どころを大きく4つにわけてご紹介します!
白の三ツ鳥居

三峯神社に到着して最初に出迎えてくれるのが、「白の三ツ鳥居」と呼ばれる鳥居になります。
神社にあるいわゆる”普通の鳥居”が3つ組み合わさっており、しかも色が赤ではなく”白”という、二重の意味で非常に珍しい形態の鳥居となっています!
到着早々見どころというところから、やはり何か違いますよね…!!
随身門

鳥居をくぐり参道を進んでいくと、次に現れるのが「随身門(ずいしんもん)」になります。
実際に行ってみると想像以上に大きく重々しい重厚感を与えてくる門で、「ここからは神の領域である」と言わんとばかりの存在感でしたね…!
拝殿と御神木

境内の中心に位置するのが、本殿と拝殿、そして、樹齢800年を超えるといわれる御神木「重忠杉(しげただすぎ)」になります。
実は三峯神社、パワースポットとして非常に人気があるものの、「これ!」という御利益があるわけではないのです。
では三峯神社で授かることができる力は一体なんなのかというと、、
『氣』と呼ばれるエネルギーなのです!
主神であるイザナギとイザナミの他にも、三峯神社には多くの神々が祀られており、その霊験を御神木が『氣』として放っているといいます。
御神木の近くに寄って願いを想いながら3回深呼吸をする。
これが三峯流の御利益・霊験のいただき方です。
境内には他にも、水をかけると龍の模様が浮かび上がる石畳や縁結びの木などもありますので、ぜひゆっくりと三峰の神と自然が織りなす雰囲気を堪能していってくださいね!
奥宮

奥の院や奥社とも呼ばれる「奥宮」は、本来神様がいらっしゃる聖域です。
そんな奥宮、三峯神社のものは三峰山を形成する山の一つ、妙法ヶ岳の山頂にあります。
片道でも歩いて約1時間半ほどかかり、道もなかなかに険しいため気軽にオススメはできないのですが、、
正直言って、山登りの清々しさや途中見える秩父の絶景から
「ああ、これこそが”真の三峯神社”なのかもしれない…!!」
と、個人的には感じるほどでした!!
11月には雲海を見ることもできるそうですから、時間と体力に余裕があればぜひ奥宮への山登り、挑戦してみてください!

市内中心部にある秩父神社とはうってかわってアクセスには恵まれてはいませんが、その分、神聖な”何か”を感じられるのでは間違いありませんよ…!
三峯神社へのアクセス

公共交通機関の場合
・秩父鉄道 三峯口駅から西武バスで約50分
・西武秩父駅から三峯神社への西武バス急行便で約1時間15分
自家用車の場合
・東京方面からだと、関越自動車道・花園ICより国道140号線、皆野寄居バイパス経由で約2時間
・山梨方面からだと、中央自動車道・甲府昭和ICより国道140号線、雁坂トンネル経由で約2時間半
宝登山神社(寳登山神社)

「秩父三社」のトリを飾るのが、「宝登山(寳登山)」を「ほどさん」と読ませる「宝登山神社」となります!
宝登山神社の伝説と見どころ
「宝登山神社」の歴史のはじまりも、三峯神社と同様に日本武尊(ヤマトタケルノミコト)が関わっています。
日本武尊が現在の宝登山神社が位置する山を遥拝しようと山頂へと向っていたところ、猛々しく燃え広がる山火事に遭ってしまい、四方を炎で囲まれてしまいます。
さすがのヤマトタケルの万事休すか、、そんな彼の絶体絶命の危機を救ったのが、山犬たちでした。
いつの間に姿を現した山犬たちが火の中に跳び入ると、なんと瞬く間に火が消えていったのです。
火を消した山犬たちは、そのままヤマトタケルを頂上まで案内します。
ヤマトタケルは火を消し止めてくれたこと、山頂まで案内してくれたことに感激し、山犬たちに感謝の意を伝えようとしますが、山犬たちは現れたときと同じように忽然と姿を消してしまったといいます。
この不思議な出来事をヤマトタケルは、山の神が眷属である山犬、すなわち大口真神(おおぐちのまがみ)(のちに「お犬様」と親しまれる狼を神格化した存在)を遣わして自分を救ってくださったのだと悟ります。
これに感謝の意を表し、ヤマトタケルは山頂(山の麓という説もあり)に自身の祖先にあたる神日本磐余彦尊 (かんやまといわれひこのみこと / 神武天皇のこと)、山の神である大山祇神(おおやまづみのかみ)、そして火の神である火産霊神(ほむすびのかみ)の三神を祀り、山に「火を止める山」という意味を込めて「火止山」と名付けたのでした。
これが宝登山神社のはじまりとされる逸話です。
その後、表記される名称は「宝登山」と変わっていきますが、ヤマトタケルが祀ったとされる三神は現在に至るまで宝登山神社の祭神とされています。
ヤマトタケルと山犬の火消しの逸話、そして”宝の山を登る”という名称から、宝登山神社主なご利益は火除けや厄除け、金運招福や商売繁盛とされています。
また、宝登山神社の近くでは、国の特別天然記念物にも指定されている「岩畳」という変わった形をした岩石も見ることができます。
こちらも神社と合わせて見ておきたいポイントですね!
宝登山神社へのアクセス
秩父鉄道長瀞駅から徒歩約10分。(長瀞は「ながとろ」と読みます!)
練馬ICから関越自動車道を50分ほど走り花園ICへ。
国道140号を20分ほど走ると、長瀞に到着。
宝登山神社は長瀞駅前交差点を右折してすぐの場所です。
境内に無料の駐車場あり。
秩父三十四箇所

秩父三社のおまけのような紹介にはなってしまいますが、秩父には「秩父三十四箇所」という34ヶ所の観音霊場があります。
そして、これらを巡ることを「秩父札所巡り」と呼びます。
「西国三十三所」、「坂東三十三箇所」と合わせて「日本百観音」と呼ばれ、その結願寺は秩父三十四箇所の三十四番である水潜寺。
つまり、日本百観音の最後の訪問地として秩父が選ばれているのです。
ちなみに、結願したら長野市の善光寺に参るのが慣例となっているそうですよ!
秩父の大自然
ここまで秩父の「アニメ聖地巡礼」と「パワースポット」に注目してご紹介してきました!
そして、秩父でハズせないポイント3つ目のポイント、それは、、
豊かで美しい大自然ですよね!!
都心からそれほど離れていない場所にも関わらず、山と河川によって生み出される四季折々の自然を見て聞いて感じ、そして体感することもできちゃうんです!!
これだけの自然に溢れているとは、、やはり秩父は伊達じゃあありませんね…!
ここまでですでに、春に花が咲き誇る「羊山公園」や秋の紅葉が美しい「三峰山」については触れてきましたので、このトピックでは代表してそれ以外の4つの自然の名所をご紹介しますよ!
尾ノ内百景氷柱

まずは「秩父三大氷柱(秩父路三大氷柱)」と総称される3つの冬の名所をご紹介します!
毎年1月上旬から2月中旬の最も寒さが厳しくなる時期に秩父に現れるのが、氷柱です!
寒いのは確かに辛い、、ですが!
そんな時期だからこそ、そんな時期にしか、そんな秩父でしか見ることのできない冬の風物詩なのです。
そのうちの一ヶ所「尾ノ内百景氷柱」は、地元小鹿野町の方々によって尾ノ内渓谷に造られた人工の氷柱です。

尾ノ内渓谷は小鹿野八景の一つに数えられる景勝地でもあり、春は新緑の木々を、夏は滝巡りなどを楽しめる場所でもあります。
吊り橋の上から見る氷柱、そして吊り橋と氷柱のツーショット写真は他では味わうことのできないここ尾ノ内百景氷柱だけの魅力。
色鮮やかに彩られる夜のライトアップも必見ですよ!
三十槌の氷柱

秩父三大氷柱の中で唯一天然の氷柱が、「三十槌の氷柱(みそつちのつらら)」です。
岩肌にしみでる荒川の湧水が氷ることによって氷柱が作られます。
天然の氷柱ですので、毎年その姿が変わるのも人気の秘訣!
絶壁に連なる氷柱は、まさに大自然が描く芸術。
冬の日差しに当たった氷柱は秩父の自然の美しさを、夜のライトアップに浮かぶ氷柱は幻想的な雰囲気を醸し出し、どちらを観ても素晴らしい想い出になることは間違いないでしょう!

あしがくぼの氷柱
「あしがくぼの氷柱」も、尾ノ内百景氷柱と同様に人工的に造られた氷柱となります。
山の傾斜を利用してつくられた幅200m、高さ30mという大きな氷柱は、なんと西武秩父線の線路のすぐ隣に位置しており、都心からでも公共交通機関を使って手軽に秩父の氷柱を楽しむことができるのが最大の魅力!
期間中の金~日曜・祝日の夜にはライトアップもされるため、冬の週末の小旅行にもピッタリ。
幻想的な氷の世界を歩いて心をリフレッシュ、ついでに温泉で体もリフレッシュ、、なぁんて、実に乙ですね~!
長瀞渓谷

秩父の冬の風物詩である氷柱をご紹介しましたから、お次は夏の秩父をご紹介!
それが「長瀞渓谷」になります!
長瀞(ながとろ)渓谷は荒川の上流部にあたり、「秩父赤壁」と呼ばれる絶壁や「地球の窓」の異名を誇る岩畳を有するその独特の風景は、国の名勝天然記念物に指定されているほどの景勝地なのです!
「長い瀞」という言葉は「水が深くて、流れの緩やかなところ」を意味し、古くから川下りの名所としても知られています。
川の上流部特有の豊かな水も相まって、ラフティングやリバーブギ、SUPなどなど、趣向が違った多くの川のアクティビティを楽しむことができますよ!
誰と行くか、何をしたいかによって様々な遊び方ができるのがよいですね~!
親子家族で行くのはもちろんですし、近くには商店街もあるためおじいちゃんおばあちゃんを連れても楽しめるでしょう。
学生の小旅行やサークル旅行でもとても盛り上がると思いますよ!
秩父のまとめ
ということで、今回のブログでは埼玉県西部の秩父地方の観光地についてお届けしてきました!
聖地巡礼、パワースポット、そして自然という3つのトピックスでまとめてきましたが、もちろん今回取り上げなかった見どころや名物・名産もたくさんあります。
伝統工芸の「秩父銘仙」や、B級グルメ「わらじカツ丼」がその代表例ですね!

町のいたるところに温泉もあるため、無理に日帰り旅行にせずとものんびりと一泊していくことができるのも、秩父の魅力ですね!
関東圏の方々は遠くに目を向けずとも近くにこれだけの魅力が溢れる場所がある、関東圏外の方々は東京都心部以外にも楽しめる場所がある。
今回はそんな、当たり前だけど意外と忘れがちなことをお伝えできていればと思っています。
ぜひみなさんも、たまには目先を変えて近郊への小旅行を楽しんでみてください!
そしてその中で、秩父が行き先に選ばれることがあればとても嬉しく思います!!