みなさんこんにちは!観光情報サイト「旅狼どっとこむ」の旅狼かいとです!

今回は天橋立の「智恩寺」をご紹介! その伝説から「切戸の文殊きれとのもんじゅ」や「九世戸の文殊くぜとのもんじゅ」とも呼ばれ、お堂の「文殊堂」の名で呼ばれることもあります。

日本三景の一つ「天橋立」の玄関口である天橋立駅からすぐに立つ寺院でありながら、本尊の文殊菩薩が知恵の神様であることから、学業成就合格祈願のご利益を求める人が後を絶たないパワースポットなのです。そんな智恩寺の歴史や伝説、ご利益や見どころはもちろん、アクセスに駐車場情報など、旅行前に知っておきたい便利な情報もお届けします!

さらに、”海の京都”こと天橋立智恩寺の近くにある名所や名物も一挙にご紹介! 天橋立へと観光する方は、この記事も最後まで要チェックですよ!


智恩寺の歴史

智恩寺の観光情報_歴史

天橋山智恩寺の起源は、古くは神代にまで遡ると伝わっています。

記録の上では、醍醐天皇から「天橋山智恩寺」の寺号を授かった904年(延喜4年)が創建の年となっている智恩寺。中世から近代にかけては、後述の九世戸縁起くぜとえんぎ』の伝説から天橋立を寺領の一部としており、九世戸・文殊堂という別名とともに、今なお天橋立の宗教空間における中心地となっています。

もともと密教(真言宗)のお寺だった智恩寺ですが、江戸時代に丹後地方出身の僧「別源宗調べつげんそうちょう禅師ぜんじ」を中興開山として迎えたことで、以降は臨済宗妙心寺派に属する禅寺となりました。

文殊菩薩を祀るお寺は全国に数あれど、今では天橋立の智恩寺は、地名から「切戸の文殊きれとのもんじゅ」と呼ばれ、奈良県桜井市の「安倍文殊院(安倍文殊)」や山形県高畠町の「大聖寺(亀岡文殊)」とともに日本三文殊の一つとされています。


智恩寺の伝説

智恩寺の観光情報_伝説

智恩寺には、九世戸縁起くぜとえんぎ(「くせどえんぎ」とも)と呼ばれる伝説が存在します。

この伝説は「天橋立の成り立ち」が語られたものなのですが、智恩寺が本尊としている「文殊菩薩」が登場することから、智恩寺とも縁が深いものとなっています。また、謡曲『九世戸くせのとの題材となっています。

その昔、神々が日本の島々を創っていた頃、この地は荒海神あらうみのかみと呼ばれる龍神に占領され、人の住まうことができませんでした。

神々が相談していると、伊弉諾(イザナギ)が、中国の五台山より文殊菩薩を招くことを提案します。文殊菩薩はもっとも知恵に優れた仏で、しかも古来より、龍神の導師と言われていたのです。

文殊菩薩は海を越えてこの地にやって来ると、千年もの間、説法をつづけたのです。そしてついに、龍神のことごとくを改心させ、人々を護る善神へと導いたのです。

荒海神が去った地に、神々は文殊菩薩が持つ如意に乗って海へ降り立ちます。このことから、神々が降り立った場所を「宮津」といい、如意が浮かんだものを「天の浮橋」といいました。

その後、天の浮き橋に龍神が一夜にして土を置いて島をつくり、天女が降り立って「千代の姫子松」を植えました。これが、現在の「天橋立」となりました。

こうして、天神七代、地神二代のあわせて九代にわたってできたこの地を九世戸くぜとと名付けたのでした。

この伝説から、智恩寺は古くから文殊信仰の霊場として人気を集めたのですね!

ちなみに現在の「九世戸くせど・くせのと」は、智恩寺と廻船橋で結ばれた小島との間の海を指します。


智恩寺の御本尊・御利益

智恩寺の御本尊と御利益

突然ですが! 「三人寄れば文殊の知恵」という言葉、あなたは知っていますか?

「たとえ凡人でも、3人集まって相談すれば素晴らしい知恵が浮かぶものだ」という意味のことわざですね! ここに出てくる「文殊」こそが、智恩寺の本尊たる「文殊菩薩のことなのです。

文殊菩薩は仏の中でも一番の叡智を持つと言われ、知恵を授ける神様として知られています。ですので、智恩寺のご利益は学業成就」や「合格祈願で非常に有名なんですね!

本尊

智恩寺の御本尊・御利益_文殊菩薩_知恵の神
画像引用:知恩寺 公式サイト 知る

文殊菩薩

智恩寺の本尊である文殊菩薩像は、文殊堂の中央に置かれた須弥壇しゅみだん上の厨子ずしに、善財童子ぜんざいどうじ優闐王うでんのうとともに三尊形式で祀られています。

文殊菩薩は獅子にまたがっており、その姿はインドから中国へと旅した際の姿だとされています。

主なご利益

学業成就・合格祈願

商売繁盛、必勝祈願
:智慧の文殊菩薩のご利益が転じたものと思われる

交通安全
:境内に錫杖を持つ地蔵菩薩像があることから。また、錫杖には「自分の身を護りながら他者の命も守る願い」が込められているそう。


智恩寺の見どころ

ではでは、天橋立の智恩寺に行ったら絶対に見逃せない観光の見どころをご紹介していきます!

山門「黄金閣」

智恩寺の見どころ_山門「黄金閣」

天橋立駅から天橋立や観光船乗り場へと向かうと、おそらく目の前を通ることになるのが、智恩寺の山門「黄金閣です。江戸時代に建築された山門で、当時の後桜町天皇から下賜されたという黄金が名前の由来になっているそうです。

丹後地方では最大の山門で、扁額に書かれた「海上禅叢かいじょうぜんそう」は「海上に聳える禅の道場」を意味しています。

本堂「文殊堂」

智恩寺の見どころ_本堂「文殊堂」

銅板葺き屋根のお堂が、智恩寺の別名にもなっている本堂「文殊堂です。

祀られている本尊の文殊菩薩は、正月の三が日・十日戎の1月10日・出舟祭の7月24日年間5日しか開帳されないという秘仏となっています。

文殊堂自体は、江戸時代に宮津城の城主「京極高国きょうごくたかくに」によって改築されたもの。ですが、中央の四本の柱のみそれ以前の元の建物のものをそのまま使用しており、鎌倉時代に書かれたとされる文字がいまだに残っているそうですよ!

文殊堂の絵馬

智恩寺の見どころ_本堂「文殊堂」の絵馬
画像引用:智恩寺 公式サイト 観る

文殊堂の見どころとして、裏側に飾られているたくさんの絵馬が挙げられます。

普通「絵馬」といえば、絵が描かれた五角形の木の板に自分の願いを書くものですが、、文殊堂の絵馬は、その大きさも絵柄も実に多種多様なのです!

学力の向上を願った算額や、武道・芸能の上達を願った絵画、和歌を詠み合わせた額、その他、書跡に生業の様子などなど、ひとえに智恵の向上を願った人々の想いがここに集められているのです。ある種の芸術とも感じられますので、要チェックの名所です!

多宝塔

智恩寺の見どころ_多宝塔

智恩寺の多宝塔は、宮津市内で唯一の室町時代に建築された遺構になります。中央には大日如来が安置されており、国の重要文化財に指定されています。

また、1500年ごろに水墨画家「雪舟」によって描かれた『天橋立図あまのはしだてず』の中に、この智恩寺の多宝塔が描かれていることでも知られています。

松の木に掛けられた扇子

境内には松の木がたくさん生えているのですが、まるで実のごとく「扇子」が掛けられています。実はこれ、おみくじなんです!

すえひろ扇子みくじと名付けられたおみくじで、扇を広げると吉凶がわかるようになっています。扇子みくじはどんな結果であれ、持ち帰らずに境内の松の木に結び付けるのが習わしだそうです!


智恩寺周辺の見どころ

最後に、智恩寺の近くにある名所も紹介します! 天橋立に来たらぜひとも見たい、そして食べたい見どころです!

智恵の輪灯籠

智恩寺周辺の天橋立の見どころ_知恵の輪灯籠

境内を出て智恩寺の北側に移動すると、特徴的な形をした知恵の輪灯籠があります。

江戸時代に建てられたこの灯籠。もともとは、輪の部分に灯りを置くことで航海の安全のためにとつくられたものでした。

しかし、夜闇の中で燈籠から溢れる光を”文殊菩薩の慈悲の光だ“と感じた地元の人々が、いつしか「智恵の輪灯籠」と呼ぶようになったそうです。

そんな知恵の輪灯籠、現代ではまた別の意味で名所となっています。というのも、この知恵の輪燈籠を3回くぐることができれば「頭が良くなる」「文殊の知恵を授かることができる」というのです!

ただし、輪の部分に身体を通すのは禁止されているのです。さて、どうしたものなのでしょうね…?!

廻船橋

智恩寺周辺の天橋立の見どころ_廻船橋

知恵の輪燈籠からさらに先にあるのが、廻船橋かいせんきょうになります。船が通るたびに90度旋回するという日本でも珍しい橋で、天橋立と文殊堂側の陸地をつなぐ橋です。

大正12年にできた当時は手動で回る廻旋橋でしたが、交通量の多さから昭和35年5月に電動式となりました。

今ではその珍しい光景から観光客からは密かな人気を集めるとともに、絶好の撮影スポットにもなっていますよ! 多いときには日に50回ほど回旋するようなので、あなたもシャッターチャンスをお見逃しなく!

天橋立観光船

智恩寺文殊堂周辺の観光見どころ_天橋立観光船と料金

天橋立を海路でつなぐ観光船が、天橋立観光船です! 天橋立の松林を横目に見つつ、智恩寺横の文殊地区「天橋立桟橋」元伊勢籠神社前の府中地区「一の宮桟橋」を片道12分で結びます。

デッキに上がれば海上から天橋立を見ることができ、展望台からの風景とはまた違った景色を楽しむことができますよ!

天橋立観光船の料金

天橋立桟橋 〜 一の宮桟橋

片道:700円
往復:1200円
※小人は半額

知恵の餅

智恩寺周辺の天橋立の見どころ_知恵の餅

天橋立の名物と言われる知恵の餅は、実はもともと智恩寺の名物でした。

食べると文殊の知恵を授かることができる」と伝えられているお餅で、智恩寺の門前町に並ぶ、智恩寺の許可を得た4軒の茶屋「吉野茶屋」「彦兵衛茶屋」「勘七茶屋」「ちとせ茶屋」でしか食べることができないのですよ!

発祥は1300年代のこんな言い伝えからといわれています。

昔々、とあるおばあさんの夢に文殊菩薩が現れました。

文殊菩薩はおばあさんに「餅を作って人々にふるまうように」と告げます。目が覚めたおばあさんは、お告げ通り餅をみなに振る舞いました。

するとなんと、そのお餅を食べた子供が大人よりも賢くなったのです。

以降、おばあさんが作ったお餅は「知恵の餅」と呼ばれるようになったのでした。


智恩寺(文殊堂)の観光情報

智恩寺(文殊堂)の観光情報

拝観時間・料金

境内自由散策
授与所(御祈祷)は8:00~17:00

主なご利益

学業成就・商売繁盛

アクセス

・京都丹後鉄道 天橋立駅から徒歩約5分
・京都縦貫自動車道 宮津天橋立ICを下車後、約10分

駐車場

料金:600円
※智恩寺の駐車場は天橋立を散策する際にも利用できますよ!

住所

宮津市字文珠466

電話番号

0772-22-2553

智恩寺 公式ホームページ


智恩寺 まとめ

天橋立_智恩寺・文殊堂の観光案内|知恵の神様と海の京都

今回は京都北部の天橋立より、智恩寺・文殊堂と、知恵の輪灯籠廻船橋といった近くの名所についてご紹介していきました!

天橋立で学問のご利益をもらえるなんて、よもやよもやですよね!

絶景を楽しみつつ、頭も良くなってしまう。なんて贅沢な場所なのでしょうか…! 中高校生の修学旅行や学生旅行にもピッタリといえますね!

ぜひあなたも、天橋立へ行く際は、この知恩寺への訪問を忘れずに!