みなさんこんにちは!観光情報サイト「旅狼どっとこむ」の旅狼かいとです!

今回は天橋立に佇む寺院「成相寺」をご紹介! 「せいそうじ」と読んでしまいそうですが、「なりあいじ」と読みますよ!

本尊の聖観世音菩薩は「美人観音」として知られており、お参りすれば身も心も美しくなれると言われる”美”のパワースポット! さらには、春は桜やしゃくなげ、秋はもみじと花の名所としても人気です。

北側の絶景スポットの笠松公園の先にあるお寺なので、アクセスも便利! そんな成相寺の歴史やご利益、見どころやアクセス方法をお届けしますので、天橋立へ行く方はぜひこの記事を参考にしてみてくださいね!


成相寺の歴史

成相寺の観光案内_歴史

寺伝によると、成相寺は704年(慶雲元年)に文武天皇の勅願寺として真応上人が創建したとされています。しかしそれ以前とそれ以降の歴史は特に記載がなく、謎に包まれているというお寺になります。

現在の成相寺は境内から天橋立を一望できる鼓ヶ岳の山腹に位置していますが、創建当時はさらに山を登ったところにあったそうです。山奥で修行する修験道の道場となっていた当時の成相寺が今の場所に移ったのは、1400年(応永7年)に起きたとされる山崩れがきっかけだそう。

桃山時代の水墨画家「雪舟」が描いた『天橋立図には、「世野山成相寺」という名とともに境内の様子が描かれていることでも知られています。

2007年 (平成19年)には高野山真言宗から独立し、橋立真言宗の寺院となりました。


成相寺の伝説

成相寺の観光案内_伝説

明らかな歴史が残っていない成相寺ですが、お寺には『身代わり観音のお話』という創建伝説が残っています!

一人の僧が、雪深い山の草庵に篭って修業をしていました。

毎日信仰深く修行していた僧でしたが、深雪のために人々の来住がなくなり、食糧が尽きてしまいます。ついには何一つ食べる物がなくなり、僧は餓死の寸前にまで追い込まれてしまいます。

死を予感した僧は「今日一日生きるための食物をお恵みください」と本尊に祈りました。

するとなんと、お堂の外に傷ついた鹿が倒れているのに気づいたのです。果たしてこれは、夢かうつつか、そんな中でも僧は、篤い信仰心から肉食の禁戒を破る事に思い悩みます。それでも命には変えることができず、僧は決心して鹿の腿をそいで鍋に入れ、煮て食べたのでした。

やがて雪が消え、里人達もお堂に戻ってきました。

彼らが堂内にお参りしていると、本尊の観音像の腿が切り取られ、さらに鍋の中に木屑が散っているのに気づいたのです。それを知らされた僧は、観音様が身代りとなって助けてくれた事を悟ったのでした。そして、感謝の念とともに木屑を拾って本尊の腿につけると、本尊は元の姿に戻ったのす。

この出来事から、僧はこの寺を「願う事成り合う寺」、つまり「成合(相)寺」と名付けたのでした。


成相寺の御本尊と御利益

では、気になる成相寺のご本尊とご利益についてです!

本尊:聖観世音菩薩

成相寺の御本尊と御利益
画像引用:成相寺 公式サイト

聖観世音菩薩(しょうかんぜおんぼさつ

衆生を救済する大慈大悲の菩薩

人々を救うために人間の姿に近づいたと言われており、十一面観世音や千手観音と異なり1つの顔に2つの腕がある1面2臂の姿となっているのが特徴です。

成相寺の観音像は「美人観音」と呼ばれていることから、心身の「美」のご利益があるとも言われていますよ!


成相寺の見どころ

日本全国にある5つの「聖の住む所」の一つとしても知られる成相寺。観光の際には忘れずに立ち寄りたい見どころをご紹介します!

本堂

成相寺の観光の見どころ_本堂

成相寺の現在の本堂は、建立自体は1774年(安永3年)です。しかし、古くからの作りである5間4方の入母屋造いりもやづくりや、正面の千鳥破風・軒唐破風はそのまま引き継がれているのが特徴です。

本尊の聖観世音菩薩像は木造で、平安時代のものとされています。

撞かずの鐘

成相寺の観光の見どころ_撞かずの鐘と悲しい伝説

1608年(慶長13年)に鋳造された成相寺の鐘。この鐘がかずの鐘」と呼ばれるのにはとても悲しい伝説があるのです。

鐘を鋳造するために、村の人々からの寄付を集めていたところ、一軒だけお金を出せない家がありました。その家の女房は「赤ん坊なら差し出せるのですが」と言い、赤ん坊を差し出しました。

そして鐘の鋳造が始まったのですが、どういうわけか、二度続けて失敗してしまいます。そして三度目の鋳造を始めた時に、なんと差し出された赤ん坊が溶けた銅の中に落ちてしまったのです。

見事に鐘は出来上がったのですが、その鐘をつくと、それはそれは悲しい音が鳴り響き、赤ん坊の泣き声に聞こえたそうです。そのため成相寺では、この鐘をつくのをやめたのでした。

五重塔

成相寺の観光の見どころ_五重塔と見頃の紅葉

成相寺の境内でも一際存在感を放つのが五重塔です! 彩り美しい成相寺の五重塔は、鎌倉時代に建立されたものをそのまま復元されています。

周りの自然との相性も抜群で、特に紅葉の時期の五重塔一帯は、天橋立全体でみても非常に見応えがある名所となっていますよ!

奇怪な話の底なし池

成相寺の観光の見どころ_奇怪な話の底なし沼_大蛇と和尚の伝説

五重塔の目の前にある蓮池は「底なし池」と呼ばれています。この池にはこんな奇怪な話が伝わっています。

その昔、この池には巨大な大蛇が住んでいました。大蛇は、池に近づいた寺の小僧を次々と呑み込んでいたのです。

僧たちが困り果てているのを見かねた和尚は、藁で人形を作り、衣を着せて小僧に似せました。そして、中に火薬を詰めて池の近くにおきました。

そうとは知らない大蛇は、いつものように藁人形を丸呑み。腹の中で火薬が勢いよく弾けます。大蛇は悶え苦しみながら坂を降りていき、ついには文殊の近くの海に沈んでしまいました。

こうして、和尚は大蛇を無事に退治したのでした。

眞向の龍

成相寺の観光の見どころ_眞向の龍
画像引用:あまのはしだてねっと 成相寺

成相寺には、左甚五郎が作った龍の彫り物が置かれています。この龍はは正面を向いている珍しい龍であり、眞向まっこうの龍」と呼ばれています。

一願一言地蔵

成相寺の観光の見どころ_一願一言地蔵

成相寺の境内に佇む地蔵様は「一願一言地蔵」と呼ばれています。

その名の通り、「このお地蔵様にただ一つの願いを一言でお願いすればどんな事でも叶えてくれる」というのです。願い事は慎み深く、ということですね!

山門

成相寺の観光の見どころ_山門

成相寺の入り口にあたる朱塗りの山門には仁王像が安置されています。なんの変哲もない山門ですが、こういうありのままな姿が、むしろ魅力を感じます!

成相寺パノラマ展望台

成相寺の観光の見どころ_成相寺パノラマ展望台

成相寺からさらに車で7分ほどあがると「パノラマ展望台」があります。

「斜め一文字 」と呼ばれる北側から眺める天橋立の風景を最も高い位置から見下ろせる絶景スポットとなっており、天気のいい日には能登半島や白山まで見渡せるそう。そのため、「日本一のパノラマ展望台」といわれるほどのビュースポットとなっているのですよ!

展望台には「カフェ美人茶寮」にもあるため、観光中の”ちょっと一息”にもオススメです!

カフェ美人茶寮と成吉ソワカ

成相寺の観光の見どころ_天橋立パノラマ展望台_カフェ美人茶寮_成吉ソワカ
画像引用:成相寺 公式サイト カフェ美人茶寮
年齢設定あるのが無駄にリアル。。笑

ちなみに、成相寺には「成吉ソワカ」というイメージキャラクターがいます。

このソワカちゃんを描いたのは、なんと大人気アニメにしてライトノベルの『ソードアートオンライン』や『結城友奈は勇者である』のイラストを担当している「BUNBUN」さん! アニメファンの方もビックリな、まさかまさかのコラボをしています。笑

苗字の「成吉」は、成相寺に伝わる伝説に登場するかつてこの地域を支配していた城主「成吉越中守なりよしえっちゅうのかみ」から、名前の「ソワカ」は仏語で「幸あれ」や「祝福あれ」という意味を込めて呪文の最後に唱える語からきているのではないかと思います!

成相寺の観光の見どころ_成相寺パノラマ展望台=カフェ美人茶寮と成吉ソワカ

【カフェ美人茶寮の営業時間】
土・日・祝日のみ営業
・10:00~16:00(ラストオーダー)
・12月中旬~3月中旬は積雪のため休業


季節の成相寺

天橋立随一の季節の花々・木々の名所としても知られる成相寺。見どころ紹介の最後に、四季折々の成相寺の名スポットをご紹介します!

春のシャクナゲ

季節の成相寺_春の見どころ_シャクナゲ
画像引用:まるごと北近畿 成相寺のシャクナゲ

成相寺の境内には、1000株を超える石楠花(シャクナゲ)が植えられていると言います。

春の季節は、牡丹桜ヤマブキ(山吹)シャガ(著莪)なども美しい花を咲かせるとのことなので、時期によってはシャクナゲ以外の花も楽しめますよ!

成相寺のシャクナゲの見頃

毎年4月下旬~5月上旬

秋の紅葉

西国三十三所巡りの二十八番札所としても知られる成相寺。札所といえば山のお寺、山のお寺といえばやはり紅葉が欠かせません!

成相寺は天橋立随一の紅葉の名所であり、特に五重塔の周りのもみじが美しく色づきます。例年見頃を迎える11月上旬~中旬には夜のライトアップも行われていますので、時期を合わせて観光してみてはいかがでしょうか!

成相寺の紅葉の見頃

色づき始め:10月下旬
見頃:11月上旬~中旬

2021年 紅葉の夜間ライトアップについて

成相寺の観光の見どころ_秋の紅葉_見頃とライトアップ

【開催日程】
2022年は続報待ち
(2021年は11月13日~14日)

開催時間
17:20〜21:00

【料金】
500円(小学生以下は無料)
※料金にはケーブルカー・登山バスの料金も含まれます

【駐車場】
元伊勢籠神社府中公園の駐車場が無料開放

【通行止めについて】
16時以降は成相寺への車での入山は禁止されています。ライトアップへ行く際は、必ず駐車場に車を停めてケーブルカーとバスを利用する必要がありますのでご注意ください。


成相寺の観光情報

成相寺の観光情報_拝観時間・料金

拝観時間

8:00~16:30

拝観料

大人:500円
中高学生:200円
小学生以下:無料

アクセス

成相寺の観光情報_アクセス・駐車場.・ケーブルカー・バス

〒629-2241
京都府宮津市成相寺339
TEL:0772-27-0018

電車の場合(京都丹後鉄道 天橋立駅から)

①智恩寺横から出ている観光船を利用するか、徒歩・レンタサイクルで天橋立の松林を渡り、向かい岸へ。
②笠松公園へ向かうためのケーブルカーかリフトを利用し、山を登る。
③ケーブルカー・リフトを降りた先の傘松公園から、成相寺へ向かう専用の成相寺登山バスで約7分
※笠松公園からはハイキング用の道もあるので歩けないことはないです

タクシーの場合

天橋立駅からタクシーで約25分

車で行く場合

・京都縦貫自動車道 与謝天橋立ICから国道176・178号線を使う
・国道178号線からは「丹後郷土資料館」をナビに登録するとよい
・駐車場は約50台ぶん完備
※冬場は山道が雪道になる場合があるので注意

成相寺 公式サイト


成相寺 まとめ

成相寺の観光案内|天橋立随一の紅葉の名所!美のパワースポット

ということで今回は、天橋立の北側に位置する成相寺をご紹介しました!

パワースポットとしてはもちろんですが、伝説奇怪な話怖い話、さらには絶景が楽しめるパノラマビューイメージキャラと、なかなかに属性がモリモリなお寺でしたね。笑

ビュースポットとして有名な笠松公園から少し足を伸ばせば行けるお寺ですから、ぜひあなたも天橋立屈指の名所である成相寺に足を運んでみてくださいね!