みなさんこんにちは! 観光情報サイト「旅狼どっとこむ」の旅狼かいとです!

今回は、天橋立に佇む「元伊勢籠神社(もといせこのじんじゃ)をご紹介します!

「日本三景」にも数えられる自然がつくり出した絶景が見どころの名所「天橋立」。その中でも屈指の歴史を持つのが元伊勢籠神社です。地元の宮津市民にとっては、お正月や葵祭、七五三、大晦日といった季節の行事ごとにお参りするなじみ深い「籠神社このじんじゃ」でもあります。

そんな、日本全国でも有数のパワースポットである元伊勢籠神社の歴史や由緒、ご利益に見どころについて、そして最後にはスピリチュアルスポットとして有名な奥宮「眞名井神社」についてもお届けします!

天橋立への観光をお考えの方は、この記事も最後まで要チェックです!


元伊勢籠神社の歴史・由緒

“籠”神社」を「“この”じんじゃ」と読む「元伊勢籠神社」の歴史は、神様が地上にいた時代「神代」にまで遡ります。

前身「匏宮・吉佐宮」の成立

元伊勢籠神社の歴史・由緒_匏宮・吉佐宮

その昔、現在の「眞名井神社まないじんじゃ)」がある地「眞名井原」に衣食住や産業の女神豊受大神とようけのおおかみを祀る匏宮よさのみやがありました。

崇神天皇の時代になり、当時「笠縫邑かさぬいむら」に祀られていた「天照大神」が、豊受大神が住まうことを理由に眞名井原の匏宮に遷ってくることになります。

天照大神といえば日本神話における最高神。そんな神様がいらっしゃるというのは、その地にとって大変な名誉でした。天照大神は眞名井原の地で4年間、吉佐宮よさのみやという宮号で祀られました。

伊勢神宮と元伊勢籠神社

元伊勢籠神社の歴史・由緒_伊勢神宮との関係

その後、天照大神は垂仁天皇の時代に、豊受大神は雄略天皇の時代にそれぞれ伊勢神宮へと遷ったのでした。

現在の伊勢神宮は天照大神を祀る神社であり、日本の神社の中で最も上に立つ神社。そんな「伊勢の元となった地」という意味から現在の元伊勢籠神社には「元伊勢」と名前に入っているのです。

ちなみに、天照大神は時折全国を旅しており、この籠神社以外にも「元伊勢」と名の付く神社は日本各地に存在します。しかし、「豊受大神と天照大神の二神」が祀られているのは天橋立の元伊勢籠神社のみとなっています。その点からもとても貴重な神社というわけなのですね!

創建の歴史

元伊勢籠神社の歴史・由緒_彦火明命

豊受大神と天照大神が伊勢に遷ると、吉佐宮は「籠神社」と名前を変え、719年に現在の地に移動されました。そこで祀られたのが、この地を治めていた「彦火明命(ひこほあかりのみことです。

彦火明命天照大神の孫にあたる神様で、天照大神から邊津鏡へつかがみ息津鏡おきつかがみという2つの鏡を授けられた神でもあります。

「籠神社」という名の由来は、

彦火明命が竹で編んだ籠船に乗り、「龍宮」や「常世」とも言われる「海神の宮」に行った」

という故事に由来すると言われています。

現在の元伊勢籠神社

元伊勢籠神社の歴史・由緒_邊津鏡と息津鏡
画像出典:note 宮津市広報

現在の元伊勢籠神社の宮司は、海部あまべ家の者が代々引き継ぐことになっているのですが、なんと現在の宮司は、彦火明命から数えて83代目の子孫なのです! これは口伝でも伝説でもなんでもなく、「籠名神社祝部海部直氏系図」という家系図に基づく事実とされています。

この家系図は平安時代初期に書き写されたもので、押されている印から作成後に丹後國から認定を受けた正式なものと考えられています。そして今では、「現存する日本最古の家系図」として国宝に指定されています。

加えて、彦火明命が天照大神から授けられたという邊津鏡へつかがみ息津鏡おきつかがみもまた、今も海部家で保管されています。「邊津鏡」は中国の前漢時代、「息津鏡」は後漢時代のものだとわかっており、こちらもとんでもなく貴重な代物となっています。

神様の血を引いた人物が存在しており、神代の出来事がこうして実物で残っているというのは、なんだかロマンを感じますよね!


元伊勢籠神社の祭神とご利益

続いては、気になる元伊勢籠神社の祭神とご利益について紹介します!

主祭神

彦火明命(ひこほあかりのみこと

元伊勢籠神社の祭神とご利益_彦火明命
画像出典:note 宮津市広報

「彦火明命(ひこほあかりのみことは別名を天火明命あめのほあかりのみこと天照国照彦火明命あまてるくにてるひこほあかりのみことともいい、上述の通り天照大神の孫にあたります。また、「天孫降臨伝承」や初代天皇「神武天皇」の曽祖父として知られる邇邇藝命ににぎのみこと」の兄神でもあります。

天照大神から邊津鏡へつかがみ息津鏡おきつかがみを賜り、海の奥宮である冠島に降臨したと伝えられています。そして、丹後・丹波地方に養蚕や稲作を広め開拓したとされています。

神格としては、太陽神や農業神としての性質を有しています。

【主なご利益】
五穀豊穣・開運厄除け

相殿

元伊勢籠神社の祭神とご利益_豊受大神と天照大神

豊受大神(とようけおおかみ

豊受大神とようけおおかみ食物・穀物を司る女神で、後に、同じく食物や穀物を司る女神「稲荷神(宇迦之御魂神うかのみたまのかみ)」と習合したことから同一視されることもあります。

伊勢神宮においては内宮で祀られる主祭神「天照大神」の食事を司る御饌都神みけつかみであり、衣食住や産業の守り神としても崇拝されています。

その他の祀られている神様

天照大神・海神わたつみのかみ天水分神あめのみくまりのかみ

特別なお守り

元伊勢籠神社のご利益_産霊守_満月と新月の月のお守り
画像出典:note 宮津市広報

元伊勢籠神社のお守りの中でも特に貴重なのが、新月と満月の日にだけ授与される「産霊守むすひまもり)」です。新月の日には黒色満月の日には白色のお守りを特別にいただけます。

2022年は、新月が月初~月末満月が月中~月初です。(月の満ち欠けは約29日周期なので、だんだん日が前にずれていきます。)

天橋立と元伊勢籠神社に行く際は、月の形もぜひチェックしましょう!


元伊勢籠神社の見どころ

では、元伊勢籠神社を観光するなら絶対に見ておきたい見どころをご紹介します!

神明造の社殿

元伊勢籠神社の見どころ_神明造の社殿

「神明造(しんめいづくり)は伊勢神宮に代表される神社建築様式です。社殿のつくりが正方形に近く、高床式倉庫に納めるものが穀物から神宝へと変化しながら宮殿を模すよう発展したと考えられています。 

中でも伊勢神宮の内宮正殿は特別で、同じ作りのものが作られることが禁じられている「唯一神明造」と呼ばれるのですが、元伊勢籠神社の社殿は伊勢神宮内宮の正殿に日本で最も近いつくりであるといわれています。

また、江戸時代末期までは伊勢神宮を倣って「遷宮せんぐう」も行われていたそう。現在の社殿は、最後の遷宮から立ち続けている江戸末期のものとされます。

五色の座玉(ごしきすえたま

元伊勢籠神社の見どころ_五色の座玉
画像出典:note 宮津市広報

元伊勢籠神社の本殿の高欄には、五行思想における万物「木・土・火・金・水」を表しているとされる「」の「五色の座玉すえたまが置かれています。

このように社殿の高欄に玉を配しているのは、日本全国で伊勢神宮の正殿と元伊勢籠神社しかなく、神社建築においては大変貴重なものとされています。

そして、伊勢神宮の正殿は見ることができませんから、五色の座玉を見ることができるのは日本でここ元伊勢籠神社のみなのです!(見るには本殿の裏手に回る必要がありますが…!)

脚に傷がある狛犬

元伊勢籠神社の見どころ_脚に傷がある狛犬
画像出典:note 宮津市広報

その昔、籠神社の狛犬に作者の魂が宿ってしまい、天橋立に出ては暴れて通行人を驚かせていました。

ちょうどその時、桃山時代の伝説的剣豪として知られる岩見重太郎が、広瀬軍蔵・鳴尾権三・大川八左衛門の三名に父の仇討ちをせんと天橋立を訪れていました。狒狒ヒヒ退治・大蛇退治で知られていた岩見重太郎は狛犬の噂を聞きつけると、待ち伏せし、狛犬の脚に一太刀浴びせることに成功します。

すると狛犬は社頭に戻り、その後は魔除けの狛犬として霊験あらたかになったと言います。その際についた刀傷が、なんと現在の阿形の狛犬の右前脚に残っているというのです!

鎌倉時代の名作として重要文化財にも指定されている、元伊勢籠神社の狛犬。神社を訪れた際はぜひ傷と共に見てみてくださいね!


奥宮「眞名井神社」

眞名井神社-伝説・歴史・見どころ

最後に、元伊勢籠神社の奥宮として立つ「眞名井神社(まないじんじゃ)」をご紹介します!豊受大神を祀る匏宮よさのみやとして、籠神社発祥の地となった場所です。

「日本最古のパワースポット」と呼ばれており、とてもスピリチュアルな名所として密かに人気を集めているのですよ!

天の眞名井の水

奥宮「眞名井神社」のスピリチュアルスポット_天の眞名井の水
画像引用:奥宮 眞名井神社(元伊勢籠神社 公式サイト)

眞名井神社の見どころといえば、入口に湧き出る「天の眞名井の水」ですね!

この水は、籠神社の宮地を務める海部家の三代目「天村雲命」が、神様たちが使っていた「天の眞名井の水」を黄金の鉢に入れて天上から持ち帰ってきた神水とされています。天村雲命はその水を、初めに日向の高千穂の井戸に遷し、次に眞名井原にある井戸に遷したといいます。

飲んでみるととてもおいしく、まさに霊験あらたかな水です。パワースポットの水ですから、なんだか力をいただけそうです!

磐座(いわくら

奥宮「眞名井神社」のスピリチュアルスポット_磐座
画像引用:奥宮 眞名井神社(元伊勢籠神社 公式サイト)

眞名井神社の裏には、古代日本の祭祀形態である「磐座(いわくら)が祀られています。

磐座とは「神が宿る石」のこと。神様を祀るための社殿がなかった時代の人々は、大きい木や岩石、島や川などに神々が宿ると考え、それらを崇拝対象として神祀りを行っていたのです。(自然崇拝アミニズムというやつですね!)

実際、眞名井神社の境内からは縄文時代の石斧や石器、弥生時代の祭祀用土器の破片や勾玉などが出土しています。このことからも、眞名井原一帯は非常に古くから神聖な地と考えられていたことがわかるのです。

“日本最古のパワースポット”の名は伊達ではない!」ということですね!

眞名井神社へのアクセス

元伊勢籠神社から眞名井神社へのアクセス

元伊勢籠神社の拝殿前から徒歩で約15分

※天の眞名井の水の先にある階段から先は写真撮影が禁止されています。


元伊勢籠神社の観光地情報

元伊勢籠神社の参拝時間・料金・アクセス・駐車場

参拝時間

7:30 ~ 17:00(冬場は~16:30)
授与所は9:00~16:30

拝観料

境内自由散策のため無料

アクセス

元伊勢籠神社へのアクセス・駐車場

〒629-2242京都府宮津市字大垣430
TEL:0772-27-0006
・京都丹後鉄道天橋立駅からバス約25分
・天橋立観光船「一の宮」桟橋からすぐ、傘松公園ケーブルカーの麓

駐車場

【時間】
入庫:7:30 ~ 16:30
出庫:~ 18:00
※季節、諸事情により入庫時間が延長される場合あり

【料金】
自動車:700円
バイク:300円
※以下の場合は無料
・30分以内の駐車
・祈祷や正式参拝の場合
・祭典に参列する場合
・籠神社の氏子又は奉賛会会員
・元旦~5日:乗用車・二輪車は無料

元伊勢籠神社 公式サイト


元伊勢籠神社 まとめ

日本最古のパワースポット⁈元伊勢籠神社と真名井神社のスピリチュアルな観光情報

ということで今回は、京都北部の宮津から天橋立に佇む元伊勢籠神社をご紹介しました!

風景を見に天橋立に行く方がほとんどだと思いますが、実は、こんなにも歴史が深くご利益が満載のパワースポットもあるのです!

天橋立駅からはちょうど天橋立を挟んで向かい側ですが、北側の絶景スポットである「傘松公園」のすぐ麓なのでアクセスは便利です。

ぜひあなたも、日本随一のスピリチュアルな名所「元伊勢籠神社」と「眞名井神社」に足を運んでみてくださいね!