みなさんこんにちは! 世界・日本の観光地や旅行情報、歴史や雑学をご紹介している旅狼かいとです。
突然ですがみなさん、「豊臣秀吉」という名前を聞いたら、一体どんなイメージを持ちますか? 日本史を勉強している方なら「太閤検地」や「刀狩」が思い浮かぶかもしれませんし、大河ドラマやアニメ・ゲームなどから「サル」というニックネームが連想された方もいるかもしれません。
そんな中で、「いや、秀吉といえば奥さんだろ!」という方はなかなかいないのではないでしょうか。
今回ご紹介する「高台寺」は、そんな豊臣秀吉の妻の「ねね」こと「北政所」が、秀吉を弔うために建立した寺院であり、夫である秀吉に対するねねの想いが込められた場所。そして現在では、京都有数の紅葉の名所としても非常に人気なのです!
というわけでこのブログ記事では、そんな高台寺の歴史や見どころはもちろん、拝観料やアクセス・駐車場情報、さらには今年のライトアップについてまでわかりやすく簡単にお届けします。加えて、高台寺と一緒に見たい、ねねが没した地といわれる「圓徳院」についてもご紹介します。京都観光を予定されている方はぜひ最後まで参考にしてみてくださいね!
高台寺とは? 歴史と蒔絵
世界的な名所である「清水寺」からほど近い京都東山に、「高台寺」は建っています。まずはそんな高台寺の歴史をお話しして行きます。
高台寺の歴史
「高台寺」は、豊臣秀吉の死後、妻の「北政所(ねね)」が秀吉の菩薩を弔うための寺院の建立を願い、秀吉ののちの時代の日の本を統べた徳川家康の命によって開創したお寺になります。
高台寺は創建当時、仏殿は北政所の実母である「朝日局」が安置されていた康徳寺の堂を移築・改築し、方丈や茶室は伏見城から移築したものと、豊臣秀吉や北政所に所縁のある場所から移されたものが多かったといいます。
また、幕末の一時期には、新撰組から離脱し、孝明天皇の陵(後月輪東山陵)を守るために活動した御陵衛士(ごりょうえじ)(高台寺党)の屯所となったこともあります。
その後の近世・近代において、数度の火災によって仏殿や方丈などを焼失してしまい、創建時の建造物で現存しているのは、三江紹益を祀る開山堂や秀吉と北政所を祀る霊屋(おたまや)、茶室の傘亭と時雨亭などとなっています。
茶室の傘亭の天井は、竹を放射状に組むことでから傘を開いた様子を表現したという珍しいものとなっており、時雨亭とともに桃山時代の茶室建築の代表的存在と言われています。
小堀遠州の作庭と伝わる池泉回遊式庭園と「臥龍池」と呼ばれる回廊は紅葉の名所としても知られており、毎年恒例のライトアップでは、ここでしか味わうことのできない幽玄な雰囲気を堪能できる場所として京都・東山エリアで随一の見応えを誇ります。
高台寺蒔絵
高台寺について語る際に忘れてはいけないのが、「高台寺蒔絵」と呼ばれる蒔絵です。
「蒔絵」とは、漆で絵や文様や文字を描き、そこに金粉や銀粉をまき付けて定着させる日本漆芸の伝統的な技法のことです。
桃山時代には、皿や器だけでなく建築物にも蒔絵が施され、中でも秀吉とねねを祀っている高台寺の霊屋(おたまや)の階段や厨子(ずし)に施された蒔絵は、「高台寺蒔絵」として、同様の技法や似た意匠の蒔絵と合わせて今でも価値のある美術品として有名です。
高台寺に実際に行ってみた!
ではでは、実際に高台寺へ行ってきた際の様子をご紹介していきましょう!
臥竜池を後にし、お次は裏山を登っていきます! まだまだ高台寺の見どころは終わりではありませんよ!
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高台寺の拝観情報・ライトアップ・アクセスなど
拝観時間
9:00 ~ 17:30 (17:00受付終了)
拝観料
・大人:600円
・中高生:250円
・高台寺・圓徳院・掌美術館の共通券:900円
2024年の夜間特別拝観(ライトアップ)
【開催期間(例年同じ時期)】
2024年は、10月25日(金) 〜 12月15日(日)
【拝観時間】
17:00 ~ 22:00 (21:30受付終了)
【拝観料】
・大人:600円
・中高生:250円
・高台寺・圓徳院・掌美術館の共通券:900円
※高台寺は昼夜入れ替え制ではないため、夕方に入場すればライトアップ点灯後までずっといることができます。拝観料も日中のものと共通です。ライトアップスポットは昼夜入れ替え制の場所が多いため、これは嬉しいポイントですね!
紅葉の見頃
色づき始め:11月中旬
見頃:11月下旬~12月上旬
観光のおすすめ時間
午前中、ライトアップ
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高台寺駐車場
高台寺の境内に約100台分完備の駐車場があります。
【営業時間】
24時間(高さ制限2.3m)
※一般乗用車の場合は予約等も不要です。
【料金】
・最初の1時間:600円
・以降30分毎:300円
※23:00~翌7:00までの1時間:100円
※正月期間中は除く
【割引サービス】
・高台寺拝観:1時間無料
・圓徳院拝観:1時間無料
・賑店(土産)で3000円以上お買い上げ:1時間無料サービス券発行
アクセス
〒605-0825
京都市東山区 高台寺下河原町526
TEL : 017-5561-9966
・京都駅 から徒歩約20分
・京阪祇園四条駅 から徒歩約10分
・阪急河原町駅 から徒歩約15分
・市バス「東山安井」から徒歩4分
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圓徳院とは? 歴史と見どころ
高台寺と合わせていきたいのが、ここからご紹介する「圓徳院」になります!
圓徳院は、高台寺の塔頭の一つで、豊臣秀吉の正室「北政所(高台院、ねねとも)」が晩年の19年を過ごし、一説には、この圓徳院で最後の時を迎えたとも言われています。
秀吉が没したのち、ねね(北政所)は「高台院」の院号を朝廷から勅賜されたのを機縁に高台寺創建を発願し、高台寺完成後に、秀吉と所縁の深い伏見城の化粧御殿とその前庭を境内に移築し、そこへ移り住みました。これが圓徳院の起源とされており、圓徳院にはねねを慕って多くの大名や禅僧、文化人が足を運んだと言います。
高台寺の塔頭となったのは、ねねの没後9年目の寛永9年(1632年)に、ねねの家系である木下家の菩提寺として開創されたことによります。
圓徳院最大の見どころとなっているのが、伏見城から移築してきたとされている北庭で、小堀遠州が整えたこの庭園は「旧円徳院庭園」として国の名勝に指定されており、巨大な石をふんだんに配置した枯山水の庭園と紅葉のコントラストが、人気の秘訣となっています!
圓徳院に実際に行ってみた!
ではでは、圓徳院の方も実際に行った際の様子をご紹介していきましょう!
それがまたいいんだ。
構図とライトアップの撮影がまだまだですね…。
圓徳院の拝観情報・ライトアップ・アクセスなど
拝観時間
10:00 ~ 17:30 (17:00受付終了)
※圓徳院は拝観時間や休館日が細かく設定されるため、訪問前にはこちらの公式サイトでもご確認ください。
拝観料
・大人:500円
・中高生:200円
・高台寺・圓徳院・掌美術館の共通券:900円
2024年の特別拝観(ライトアップ)
2024年は北政所ねね様が亡くなって400年を迎えるということで、春と秋に特別展が開催されます。
【開催期間(例年同じ時期)】
2024年は、10月25日(金) 〜 12月15日(日)
※12月13日、14日は休み
【拝観時間】
17:00 ~ 22:00 (21:30受付終了)
※高台寺同様、圓徳院も昼夜入れ替え制ではないため、拝観料は日中のものもと共通です。
紅葉の見頃
・色づき始め:11月上旬
・見頃:11月下旬
観光のおすすめ時間
穴場! 高台寺とセットでライトアップを楽しみましょう!!
アクセス・駐車場
〒605-0825
京都市東山区高台寺下河原町530
TEL : 075-525-0101
・京阪祇園四条駅 から徒歩9分
・市バス「東山安井」から徒歩5分
駐車場は高台寺駐車場を利用することができます。共通拝観券は2時間駐車無料、圓徳院のみ拝観の場合は1時間駐車無料です。
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高台寺と圓徳院の観光地紹介 まとめ
ということで今回は、豊臣秀吉と妻のねねにゆかりの深い高台寺と圓徳院というふたつの寺院をご紹介してきました!
今回はどちらもライトアップのみの訪問で昼間の雰囲気はわかりかねますが、少なくともライトアップの雰囲気はとても素晴らしいものがありました! 特に高台寺については、京都の秋のライトアップでも”幽玄さ”について言えば一番と言っても過言ではありませんでしたよ!!
ぜひ秋に京都へ訪れるかた、清水寺や祇園など近くを訪問予定の方は、夜の時間を空けて行ってみてください! この時期にしか見ることのできない風景と、感じることができない雰囲気を味わうことができますよ!
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