みなさんこんにちは!旅狼かいとです!
今回は、イギリスはロンドンの世界遺産「ロンドン塔(Tower of London)」についてご紹介!
イギリス国内、そしてロンドン市内に数ある観光地の中でも重厚な歴史と非常に多くの見所を秘める観光名所です。
ちなみに僕自身、このロンドン塔が初めての「一人でお金を払って入場しての観光」なのです…!
今思い出すと、チケットを買うのにすごい緊張したなぁ。。
と、僕の中でも思い入れが強い観光地ですので、いつも以上にたくさんの情報をお届けしますよ!!
ちなみに僕は、「ロンドン塔」という日本語訳の呼び方よりそのまま発音する「タワー・オブ・ロンドン」と呼ぶ方がかっこよくて好きです!笑
ロンドン塔(Tower of London)について

まずはロンドン塔の概要や歴史をご紹介します。
タワーブリッジの程近く、ロンドンのイースト・エンドに建てられている「ロンドン塔」こと”Tower of London“。
正式名称は
「女王(国王)陛下の宮殿にして要塞であるロンドン塔(Her(His) Majesty’s Royal Palace and Fortress of the Tower of London)」
とかなり仰々しい名前が付いていますが、この名前は伊達ではなく(笑)、現在でも儀礼的な武器などの保管庫や礼拝所などとして機能しています。
ロンドン塔の始まりは、11世紀後半にウィリアム征服王(ウィリアム1世)が、ロンドン塔の建物の一つである現在の「ホワイト・タワー」を、ロンドンを守る「要塞」として建てたところからとされています。
以降、国王が居住する宮殿としてだけでなく、造幣所や銀行、天文台、さらには王立動物園までも兼ねていた時期もあるほど様々な用途で使用されてきました。
監獄としてのロンドン塔
そんなロンドン塔で最も有名なのが、「監獄」としての機能です。
ロンドン塔には、王や王族、王妃や政治家など数々の歴史的人物が投獄・拷問・処刑されてきた歴史があるのです。
中でも残酷だったのが、エドワード4世の二人の幼い王子「エドワード5世とヨーク公リチャードの暗殺」と、ヘンリー8世の2番目の王妃「アン・ブーリンの処刑」と言われています。
エドワード5世とヨーク公リチャードの2人は、父エドワード4世の死後ロンドン塔に連れ込まれて以降、謎の行方不明となったのですが、、
なんとそれから約200年後に、2人の子供の骸骨が発見されたことでエドワード5世とヨーク公リチャードが暗殺(処刑)されていたことが発覚したのです。
幼い2人の王子を無残に殺害した首謀者は、当時王位を簒奪したリチャード3世だったのではないかと考えられています。
後者のアン・ブーリンは、姦通罪などの罪でロンドン塔に投獄され、その後斬首刑によって処刑されたのですが、、
これはアン・ブーリンの夫ヘンリー8世が、男子を産まないアンと別れて当時愛人だったジェーン・シーモアと結婚するために着せた濡れ衣だったとされているのです。
ロンドン塔内では度々幽霊の目撃情報が挙がっているのですが、その多くが「首から上がない女性」、つまり斬首刑に処されたアンの亡霊だと言われています。
ですがアンの処刑については、ブーリン家が周囲からあまりよく思われていなかったことや、アン自身の過剰な政治介入によって政敵が多かったことから、積もり積もった色々なものがヘンリー8世の結婚騒動で「冤罪を着せられての処刑」にまで至ったとも考えられています。
ちなみに、ヘンリー8世は何度か結婚について問題を起こしており、その関係でアン以外にも、宰相のトマス・クロムウェルや5番目の王妃キャサリン・ハワードをはじめ多くの人物を処刑しています。
トマス・クロムウェルやキャサリン・ハワードは何らかの不義があったとされていますが、それでもヘンリー8世は歴代のイングランド王の中では残虐な人間だったと言われています。
ロンドン塔のワタリガラス
監獄としての側面に加えてロンドン塔について触れておかなければいけないのが、「ロンドン塔のワタリガラス」についてです。

ロンドン塔では、英語で”raven”と呼ばれるワタリガラスが保護・飼育されているのです。
なぜロンドン塔でワタリガラスを保護するようになったかは、大きく2つの理由があります。
1つ目は、チャールズ2世がロンドン塔に棲みついたカラスを駆除しようとしたところ、「カラスがいなくなるとロンドン塔が崩れ、ロンドン塔を失った英国が滅びる」と予言されたこと。
2つ目は、アーサー王伝説において、アーサーが魔法でワタリガラスに姿を変えられてしまったというお話から「ワタリガラスを殺す事はアーサー王への反逆行為」と言われ、古くから不吉な事が起こるとされていることです。
この2つのエピソードが合わさって今日に至るまで伝えられているため、ロンドン塔ではワタリガラスを丁重に扱い、「レイヴンマスター」と呼ばれる役職の王国衛士によって一定数が養われているのです。
ちなみに、日本語では同じ「カラス」を意味する”crow”と”raven”の違いは、体の大きさや尾の形にあるようで、”raven”は大型で尾の形が楔型、”crow”は小型で尾の形が扇型なのだそうです!
また、一般的にイギリスのカラスは”raven”で、日本のカラスは”crow”、「カラスは不吉なもの」とイメージする際のカラスは”raven”の方みたいです…!笑
こう言った歴史やカラス以外にも、ロンドン塔では
史上最大のカラット数3106カラットを誇るダイヤモンド「カリナン」が保管されていたり、
かつての衛兵姿をしたガイドさん「ビーフィーター(ヨーマン・ウォーダー)」を見ることができたり、
イギリスの“武”の歴史を辿ることができる数々の武器や武具を見学できたりと、とにかく見所満載ですよ!!

これはかつて、給料をお金ではなく牛肉(beef)でもらっていたことに由来するそう。
「beefを食べる人(eater)」ですね!
ロンドン塔の見所
ではでは、そんなロンドン塔に実際に行ってきた様子をご紹介していきます!
最寄りの駅はタワー・ヒル駅(Tower Hill)。
降りて少し歩くと、ロンドン塔に着きます。


駅のすぐ横には「ロンドン・ウォール(London Wall)」があります。
これは3世紀ごろにローマ帝国によって築かれたもので、当時「ブリタニア」と呼ばれていたこの地域の州都ロンディニウムを囲っていたとされています。


ロンドン・ウォールをあとにし、ロンドン塔の方へ進んでいきます。


ロンドン塔の正面に出てきました!


チケットを購入して入場口である「ミドル・タワー(Middle Tower)」へと進みます!



一際高いビルが「ザ・シャード(The Shard)」。
イギリス国内で最も高い建物で、現代ロンドンの象徴です!


入場と言っても敷地内へ入るだけで、中にはいくつかの大きな建物があります。
そのそれぞれに展示物が並べられているというかたちになっています。

その名の通り、王冠や王笏といった数々の宝物が展示されています。
中でも目玉は「アフリカの星」の異名をもち、史上最大のカラット数を誇るダイヤモンド「カリナン」です!


数々の「血」の歴史を見てきた、元は要塞、のちの宮廷となった建物です。



この辺りはヨーロッパの他の建物同様、宗教的な雰囲気を感じますね!

当時の僕は写真これしか撮らなかったみたいなのですがかなり数と種類はあったと記憶しています!笑

何だろう、どらごん、って感じ。笑
お次は外壁を歩いてみます!




放飼なのか、、な、、?笑
写真では伝わりにくですが、結構大きかったですよ!

こちらは何だか組み合わせが面白いです!


敷地内の写真は以上になります!
写真はこれしかないのですが、見所はかなりあった印象ですね!
特に、拷問器具の展示なんかは思わずゾッとしてしまいましたね。。
(確かホワイト・タワーの地下にあったはず…!)
次に、ロンドン塔の周囲をぐるっとまわってみます。

テムズ川沿いに出てくると、タワーブリッジ(Tower Bridge)が一望できます!





「裏切り者の門」ですね!
当時はテムズ川から舟に乗ってこの門をくぐり、監獄としてのロンドン塔に連行されていました。

実際、この門をくぐって生きて出てきたのはエリザベス1世だけだと言われています。

動物園の名残、ということでしょうね!




このまままっすぐ進めばタワーブリッジに向かうことができますよ!
最後に、チケット売り場の近くの売店で買った「フィッシュ&チップス(Fish and Chips)」を載せておきます!
これがイギリスでの初フィッシュ&チップスということで、多分一人でウキウキしてました。笑
よく、「本場のフィッシュ&チップスはまずい」と言われているので僕も覚悟していたのですが、全然そんなことなく、サクサクジュージーで美味しかったですよ!!

ロンドン塔(Tower of London)の観光案内

開館時間
3月~10月:9:00~17:30(日・月は10:00〜17:30)
11月~2月:9:00~16:30(日・月は10:00〜16:30)
休館:1/1、12/24〜12/26
料金
大人(18~64歳):£28.90
子ども(5~15歳):£14.40
学生・シニア(65歳以上)・身体障害者:£23.10
上記の値段はオンラインで予約した場合の値段。
現地で当日券を購入する場合は10%ほど値上がります。
アクセス
タワー・ヒル駅(Tower Hill)から徒歩3分
ロンドン塔のまとめ

ということで、今回はイギリスの「ロンドン塔」についてお届けしてきました!
「塔」というよりは「城塞」の世界遺産であり、ブリテンの歴代王朝に関わる宝物から血なまぐさい負の歴史まで、ある意味歴史の「明と暗」、「光と闇」を感じられる場所。
お隣のタワーブリッジと合わせて、一日中ロンドンの歴史を堪能できること間違いなしですよ!
特にイギリスの歴史に興味がる方は、是非とも足を運んでみてくださいね!